違う職種で社会復帰もアリ!?



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10年のブランクから、フルタイム復帰への道 ~まずは社会復帰から始める~

長期間のブランクには、外に出て稼ぐことから始める

私の知り合いに、10年以上のブランクからフルタイム復帰を果たした人がいます。
42歳のその女性は、独身時代に行政書士の資格を取得、司法書士事務所に勤務しながら司法書士の試験勉強をしている間に、結婚・妊娠・出産しました。

夫の家系は代々専業主婦で、女性が働くことをよしとしない家でした。
子育ては妻がやるもの。
もちろん家事もすべて。

夫の生活に自分を合わせるよう、強要されるようになりました。
ですから、結婚後は勉強をする時間をキープすることが難しくなってしまったのです。

彼女は司法書士の資格を諦めました。
そして子育てに専念し、子供が小学校に上がってから、今度は独学で社会保険労務士の資格をとりました。
(なぜ司法書士でなく、社会保険労務士だったかはわかりませんが。)

しかし、小学校に上がったといってもまだまだ子供は早く帰って来ます。
実家からも離れたところに住んでいたし、専業主婦の身で子供を誰かに預けることもできません。
せっかく社会保険労務士と行政書士の資格を持ちながらも、勤めに出ることができずにいたのです。

子供が小学校4年生の時、ある事情から夫とはもうやっていけないと、離婚することを決意しました。
しかし、10年以上のブランクがあり、いくら資格をもっていても、自分でお金を稼ぐ・働きに出るということから遠ざかっています。
もともと社交的ではないし、コツコツタイプの彼女は容量よく新しい仕事を覚えるタイプでもない・・・。

自分で稼ぐことができなければ、離婚してから子供を育てることはできません。
そこで彼女が何をしたかというと・・・本屋のパート。
せっかく士業の資格を2つも持っているのに、学生だってできる本屋を選んだのです。

なぜ?
と思いますね。
さっさと勤め先を見つけて別れてしまえばいいのに、って。

私もそう思いましたし、早く別れて地元に戻っておいでよと言いました。
本屋のパートは、自分にとって必要なステップなのだと彼女は言いました。

仕事に行くという生活リズムを身に付けること
嫌なことがあっても、仕事だと耐えること
接客に慣れること
パソコン操作に慣れること
始終べったりだった子供に、自立してもらうこと

これらのために、あえて保有している資格と別の仕事についたのだと言います。
本屋を選んだのは、1度の勤務時間が短時間で基本的に子供が学校に行っている間にできるから。
専門職でなければ、家で仕事の勉強が必要になることもありません。
何よりも、読書の好きな彼女にとって本屋は、パワースポットだったのです。

高学歴が故に働き始めたのも遅く、仕事の経験は独身時代に行政書士事務所に勤務していたの7年という期間しかありませんでした。
しかも勤めたのは個人事務所ですから、人付き合いも所長一人だけ。
だから、まず社会に出ることが必要だったのだそうです。

私は現在36歳ですが、既に社会人経験15年です。
彼女の年には、私は社会人経験20年を超えているのですから、やはり短いと言わざるをえません。
それに、看護師はたくさんの職種・人と接します。

10年以上家の中にいた彼女にとって家から出るということは、私の想像を超えるハードルの高さだったのです。

戦略通りに、フルタイム復帰!

彼女は半年間、週3回5時間のパートへ出ることにしました。
時には、子供の方が早く帰って来ることもあります。
でも、小学校4年生にしてその子は、いつも「ママ、ママ」と甘えていたので、1時間留守番をするだけでも泣いていたそうです。

母子共にリハビリ・訓練期間を経て、彼女はついに行動しました。
離婚を考え初めてから1年以上経過し、勤め始めて半年を経て、ようやく子供をかかえて自立する勇気が持てたのです。

まず里帰りを増やして、地元の不動産屋を巡って家を探しました。
まだ仕事も決まっていませんから、給料がいくらかわかりません。
できるだけ安いところで、かつ子供が一人で行けるように、実家から徒歩圏内で・・・。

そして借り契約をしておいてから子供の夏休みを待って正式に離婚して、娘と一緒に地元へ戻りました。

もう、あとはやるしかありません。
ここからはハードでしたね。
実家の母の手も借りつつ、夜遅くまで残業に励みました。
なにせ、社会保険労務士としてはペーパードライバーと一緒で、経験ゼロだったから。

帰宅後も家事と勉強、それから子供との時間ももたなければなりません。
相当大変な年だったと思います。
身近で観ていた私も、心配になりました。
でも、芯の強い彼女はやりとげ、遂にフルタイム復帰を果たしました。

いかがでしょうか?
私達看護師にも、参考になる部分はあるのではないでしょうか?
看護師だけど、あえて違う職業で1日2~3時間から始めてみたって、いいのです。

性格にもよりますが、10年以上の長いブランクのある人にとって、現場復帰は相当高いハードルです。
ましてや、フルタイム復帰となったら、ちょっとやそっとの努力ではこなせません。
心身ともにボロボロになってしまいかねません。

フルタイム復帰を果たすのに、思い初めてから1年という時間をかける人もいます。
もし離婚という緊急の理由でなく、自己実現のためであるというのなら、更にゆっくりと時間をかけて復帰していくこともできますね。

無理せず復帰するには、目的に応じた戦略が必要なのです。
次は、お金を貯めたい・教育資金が必要という人のための、戦略について提案させていただくことにしましょう。