新しい「老老介護」



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患者の息子も高齢者! これからの時代の〝老老介護”

100歳の患者、息子も74歳の高齢者

100歳と4か月の女性が、自宅内で転倒して腕を骨折し、リハビリのために入院してきました。
100歳で、何の介護サービスも受けずに自宅で生活していたこと自体が、素晴らしいことです。
私達医療従事者からすると、今回の入院で寝たきりになってしまうかな、自宅退院は難しいかな・・・という予測が経ちます。

入院してから数日間、Hrカテ(膀胱留置カテーテル)を留置しました。
留置した時点で既に残尿があり、挿入後2時間で500mlの尿流出がありました。
自排尿だけでは、ギリギリのラインだったのかもしれません。

状態が落ち着いてからカテーテルの抜去にトライしましたが、その後自尿が得られず再挿入・・・これを何度か繰り返しました。
入院前は自宅にいたとは言っても、高齢者へのケアとして必要なことが不足しており、既にいろんなところに支障は出ていたのだろうと思います。

それが今回の骨折により入院し、ガクッと筋力が低下してしまいました。
夜間は不穏で大声を上げるようにもなりました。
昼夜逆転もありますが、日に日に傾眠傾向が強くなっていきました。

昔、「かまとばあちゃん」と呼ばれた本郷かまとさんという方がいました。
テレビでもよく出ていたので、30代以上の方なら覚えているのではないでしょうか。
そのかまとばあちゃんは、2日寝て2日起きるというサイクルで有名でした。

2日寝たあとに2日起きていられることがすごいと思いますし、そんなきれいな睡眠サイクルも珍しいですよね。
でも、一般的に高齢者は、睡眠時間が段々長くなります。
ですから、眠っている時間が長くなっていき、次第にレベルが下がる・・・これは、100歳を超えた超高齢者ならごくごく当たり前のことです。

ところがこの患者さんの息子さんは、
「目がおかしい、この目がおかしいことくらい、なんでわからないんだ。
薬で眠らせておかしくさせたんだろう。」
「勝手に管入れやがって、さっさと抜け。抜けないと帰れないじゃないか。」
「手の骨折で入院したのにベッドに縛り付けて、動けなくさせた。」
「100歳がなんだっていうんだ!」

こう言うのです。
一方的に猛烈な剣幕でののしり、医師の説明も聞きません。

不穏でベッドから起きてきて危険だからと、抑制をしたのです。
高齢者が急に入院していままでと違う環境になれば、当然です。
そうなると、ADLが下がるのは必須です。
肺炎で入院した高齢者がそのまま寝た切りになってしまうことは、よくあることなのです。

また、入院してきた時点で既に残尿は貯まっており、クレアチニンも正常値ギリギリの1.0。
それがHrカテ挿入後には0.4にまで下がっていることからも、この患者さんにとって自排尿のみでは腎臓に負担がかかるということです。
悪化すれば腎後性腎不全になってしまい、こちらも命に関わります。

何より、医療は老化を止めることも、死を回避することもできないのです。

息子も高齢者、そんなことが当たり前の時代に突入する

息子さんは既に、74歳。
実は団塊世代の上であるこの年齢が、一番クレーマーの多い世代です。
日本の高度成長を担って来たという自負があるのか、80代や90代の人よりもこの70代の方が、タチが悪い。

おまけに、医師を出せと詰め寄っておきながら、医師の病状説明は聞かない。
ただただ感情的になって殴りかかる。

この行動、認知症の初期症状ともとれるのです。
奥さんは常日頃、病棟に来ては自分の夫が病院職員を罵っていくことに、頭を下げていました。
ですから、多分にもともとのキャラもあるのでしょう。
しかし、それが更に怒りやすくなりセーブがきかないところに、息子さん自身が高齢者であり、正常な理解ができない状態にあるのではないでしょうか。

あまりの剣幕に説明のしようもなかったため、医師は一度、話し合いを打ち切りました。
息子さんが来ても伝えたいことも伝えられませんから、次回の話し合いにはお嫁さんに来てもらうことになりました。
そして、事務方のスタッフも待機した状態で話しましょうと、相談していました。

この患者さんの件は、まだ決着がついていません。
しかし、これからは患者の息子も高齢者で、正常な理解ができない状態にある・・・こんな事例が増えてくるのだろうなあと、気が重くなってしまいました。

「老老介護」というと、高齢の夫婦のことを思い浮かべると思います。
しかしこれからの時代は、息子世代も高齢者。
そういう意味で、新たな「老老介護」が問題となってくるのですね、きっと。

看護の対象は、患者の家族にも及びます。
しかし、それは精神的なケアや患者家族に自宅介護の手技を指導する・・・といった、患者さんを支えるための行動です。

この患者さんの場合、息子さん自体が病状を理解することができないにも関わらず、立場としてはキーパーソンです。
こういった場合も、私達の看護の対象は患者家族・・・そう心に言い聞かせようと思っても、なかなか難しいのが実状。

そして、家族に認知症・理解力低下がある場合、私達は誰に、どうように、解決の光を求めればよいのでしょうか?



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