呼吸器内科で脳出血



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呼吸器内科でGCS!

呼吸器内科は、呼吸器の患者さんだけ?

私が呼吸器内科に勤務していた時のことです。
それまで脳外科病棟に勤務していた私ですが、ようやく呼吸器内科に慣れて来たなあというくらいでしたね。

もう少しで深夜が終わる・・・。
でも、その「もう少し」が、深夜のゴールデンタイム。

朝6時から患者さんのもとを周って(寝たきりの患者さんは、その前に周ります)、バイタルを測定したり、採血をしたり。
合間で、寝たきりの患者さんの体位交換。
そして、食事の摂れる患者さんは、ギャジアップしてエプロンをして、食事のセッティング。
そうそう、食前の血糖測定とインシュリンのスライディングもあります。

そんな深夜勤務のゴールデンタイムは、6時から申し送りの8時半までの2時間半。
その日の夜は平和で、私達深夜勤務のメンバーも「今日はいい夜だったねぇ。」と言いながら、朝のラウンドを開始しました。

まずHCUからスタートして、患者さんのところを1周りして、またHCUに戻って来たときのことです。
どう見ても、患者さんの様子がおかしい。

その患者さん、認知症があって危険という意味で、ナースステーションの近くであるHCUにいました。
病態としては肺炎ではありますが、落ち着いていたのです。

その患者さんが、声をかけても動かないのです。
ベッドからの転落が危ないからとHCUにいるのに、動かないなんて。

レベルをチェックすると、意識がありません。
指示にも従いません。
痛み刺激にも反応ありません。
発語もありません。
GCSは・・・3点‼

これは普通ではありません。
そのときは病棟当番ではなくて、院内の当直医師を呼びました。
そしてすぐに頭のCTへGO!!

時間はすでに7時過ぎ。
あともう少しで、朝食が運ばれてきます。
私はどうしても食前でないといけないスライディングを頼み、CTに行ってくるからあとをお願いしますと深夜メンバーに伝え、検査へ行きました。

結果は脳出血。
モニター持って来て、ペルジピン開始して・・・。
そうこうしているうちに、日勤の人が出勤して来てくれたので助かりました。

経緯を伝え、日勤の人がメインでその後は脳外科医・オペ室・ICU・家族と連絡をとってくれました。
私は残りの深夜業務に戻りました。

患者さんからの戒め

私、呼吸器内科に来たんだよね??
なんで呼吸器内科病棟で、GCSしてるんだろう・・・?
その時は無我夢中でしたけれど、CTを撮影している間に、操作室でふと思いました。

1年目・2年目を過ごした脳外科病棟で、レベルチェックは嫌というほどさせられました。
だから、自然とGCSのチェックをしていました。
そして、教科書を見なくてもこの状態が3点ということも、わかりました。

呼吸器内科だからといって、呼吸器内科の患者さんだけがいるのではありません。
入院中に新たなイベントを起こすことだって、充分ありえるのです。
異動先の呼吸器内科病棟で、まさかGCSをすることになるとは思いませんでしたけれど。
それまでの経験が役に立ちました。

同じ深夜メンバーだった2歳上の先輩は整形外科あがりの人だったので、GCSを咄嗟にやれと言われてもできなかったでしょう。
経験がなければ、痛み刺激の仕方も、どのくらいやっていいのかわからないものです。
(爪にボールペンをあててぐりぐりするのが一般的。胸骨刺激はあとで内出血も残りますから。)

患者さんは、私が脳外科病棟あがりということを知ってか、ちょうど私の時間に脳出血を発症しました。
これは、私に今まで勉強したことを忘れるな、と言ってくれたようです。
何病棟に入院しようが、いつどんな病気を発症するかわからない、常に神経を張り巡らせていなければいけませんね。