骨メタで骨折、その責任は看護師にある?



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トイレで骨折、そして訴訟問題へ

骨メタ患者は、簡単なことで骨折する

呼吸器内科の病棟に勤務していたときのことです。
私の勤務していた病院は、当時まだ全ての部署が3交代制。
深夜勤務の人は必ず日勤とセットになっていました。

なぜわざわざ日勤深夜にするの!?と、最初は思いましたねぇ。
だって、日勤自体の帰りが20時21時で、また深夜0時過ぎに出勤するのですから、全然寝ていません。
とりあえず夕飯とシャワーを浴びて、それから深夜勤務用のご飯を調達しに戻る・・・そんなイメージでしたね。
深夜勤務前に2時間も眠れれば恩の字でした。

多くの3交代制の医療機関がそうだと思いますが、これには訳があるんですね。
もし深夜でレベル低下を起こしていても、「眠っているからかな~」で見過ごしてしまうかもしれないからです。
基本的に、患者さんの睡眠もしっかり確保しなくてはなりませんから、わざわざ起こすのは超急性期で、2時間・3時間ごとのバイタル測定やレベルチェックのある時くらいですから。

そんなわけで、私の勤務していた病院も日勤深夜をくっつけていたのですけれど。
ある日、深夜勤務で出勤すると患者さんが一人いません。
どうしたのかと思いましたら・・・急変、ではなくて転科・転病棟していたのです。
それも準夜で。

肺癌で入院中の70代の男性が、トイレ介助のために車椅子トイレに座ったところ、その衝撃で骨折したというのです。
骨折したはっきりとした部位はわかりませんが、ただ腰椎圧迫骨折で様子見・・・とはならずに転科・転病棟したので、おそらく骨盤や頸部骨折かそんな具合だったのだろうと思います。

なぜ70代の男性がトイレに座った衝撃で骨折したのでしょうか?
それは、肺癌からの骨メタがあったからです。
骨メタ自体は、大腸癌や乳癌など、他の病気でも起こります。
そして、多くの患者さんが腰付近のメタの痛みを訴えることが多いように思います。
しかし、骨シンチをとってみると全身にメタあった・・・ということも、臨床上ではあることです。

そうなると私達としては痛みのコントロールを、と思うわけですが。
忘れてはいけないのがこの、骨折です。
もろくなった骨は、骨折を起こし易いのです。
痩せ型の70代の男性が洋式トイレの便器に座っただけで、どこかしらの骨が骨折してしまうのですから。

深夜のときの申し送りは全体の送りはなく、直接準夜から深夜の担当へ1対1で行うため、その時担当した先輩ナースから申し送りは聞いていませんでした。
自分の担当チームでもなかったこともあり、その時は横で聞きながら「へぇー準夜さん、大変だったなあ」と思っただけで終わりました。

骨折をめぐり、裁判へ

ところがこの患者さん、整形外科へ転科・転棟しただけでは済みませんでした。
実は、入院中の骨折がこれで2回目だったそうです。

私は異動してきたばかりで深くは知らなかったのですが、その前にも別の部位(肩や鎖骨当たりだったそう)の骨折をして、整形外科に転科・転棟。
呼吸器病棟へ戻って来て2週間程度しか経っていなかったそうです。

2回目ということもあり、怒った家族が記録の開示を求め、更には裁判になりました。
患者さんはそのまま呼吸器病棟に戻って来なかったのですが(亡くなったためか、転院したためか、他の病棟で治療したのかは定かではありません)、担当した先輩は退職してしまいました。

結婚してすぐだったこともあり、表向きは嫁いだ先からの通勤が大変・・・ということでしたが、実際はこの件があり、もう働いていられなくなったようです。
病院側からももちろん事情を詳しく聞かれましたし、家族からは対応の不備(一人でトイレ介助をしたことが争点となっていました)を問われました。
医療における裁判がどんなものかわからないのですが、実際に裁判にも呼ばれたそうです。

退職したらそこで裁判から逃れられるのか、わかりません。
実際に先輩が何度裁判に呼ばれたのか、退職後も呼ばれたのかどうかは、わかりません。
その話をすること自体がタブーのような雰囲気にもなっていたし、その先輩と私は結局1か月弱しか一緒に働きませんでしたから(しかも、違うチームで)。

この経過を読んで頂いてわかるように、私はあまり事実を深く把握していません。
しかし私はこの件で、看護師に対する責任問題が問われること、裁判が起こされることを知ったのです。
ニュースで医療訴訟を起こしたことなどを目にしたことがありましたが、私の身の周りでは初めてでした。

それに、骨メタという病気があってのことですし、痩せ型の一部介助で済む人に対して毎度2人(夜間も)体制でトイレ介助をしようとは思いません。
しかし、そこが判断ミスということで争点になったのです。

深くは知らないこの一件があってから、私は看護協会の保険に加入することにしています。
1年かけすてのタイプで、毎年看護協会ニュースについてくるので、自分で情報を収集しなくても大丈夫。
毎年3000円弱で安心が得られるのなら、と思っています。
ありがたいことに、使ったことはありませんけれどね。

その後先輩がどうなったのかはわかりませんが、この一件から私は自分の身を守ることも必要だということを学ばせてもらったのです。



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