こんな大きなもの、飲み込めるの!?



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窒息患者が、独歩で来院!?

本当に誤嚥していたの?

私の勤務先の近所にあるグループホームは、入居者に何かあると当院に受診します。
定期受診も、職員1人に対して入居者が3人・4人という具合で通院しています。

ある夏の日、私達外来スタッフは昼休みに入っていたときのこと。
しかしそこで、そのグループホームスタッフから緊急連絡が入ったのです。
入居している80代の男性が、食事中に食べ物を詰まらせたと。

これは大変!!
ということで、病棟に部屋も確保し、そのまま入院で処置ができるように手配をしました。
このグループホームには看護師は常駐していないので、何かあればすぐに入院と決まっていたためです。

ところが、患者は歩いて来院しました。
これはさすがに入院いらないかも・・・?と思いましたが、医師に報告。
するととりあえず入院させるように、との指示でした。

私達外来スタッフは当初の予定通り、キープしていた病棟へ案内しました。
独歩で、酸素もせずに歩いてきたけど?
本当に窒素したの?

そのグループホームには、吸引機器がないということでした。
本人の背中をたたいたら咳込んで、それから息をするようになった・・・というわけで、救急要請もせずにホームの車で来院し、入口から歩いて入って来たのです。

これで入院は、さすがに必要ないんじゃない・・・?
そう思っていた私達外来スタッフですが。
そのあと、入院させておいて良かった・・・ということになるのです。

独歩で来院したからといって、軽症とは限らない

病棟に上がり、私も簡単な申し送りを済ませました。
ホームの人に一言挨拶してから外来に戻ろうと、患者さんの病室へ行きました。
すると、患者さんが咳き込んでいます。

それも、何かゴロゴロしています。
さっきまでなんともなかったのに・・・。
病棟スタッフが、吸引機を持って来てくれました。
そして吸引を始めると、その刺激で患者さんは大きな咳を何度もしました。
すると・・・何かが口の中に見えます。

そして出て来たものは・・・スイカの塊!!
しかも、かなり大きい。
ひえーっ (´゚д゚`)
あんなにルームエアーでもSpO2もよかったし、本人の呼吸苦もなかったのに。

小児科でよく保護者に説明するのですが。
トイレットペーパーの芯の直径より小さいものは、小さな子供でも飲み込んでしまうことができるそうです。

考え方をかえれば、噛まずに丸のみしたスイカの塊だって、少なくともトイレットペーパーの芯の太さまでは飲み込むことが可能なんですね。
それも、高齢者は食道ではなくて、誤嚥して気管に入ってしまう・・・。

今回はそのスイカの塊で窒素することは避けられましたが、呼吸をしているようでもあんな大きな塊を誤嚥していることもあるのだということを、身を持って知りました。
その患者さんは認知症もあり、日頃からよくかまずに口に詰め込んでしまうとのことでした。

いやいや、歩いて来たから何ともないと思ってはいけませんね。