メンタルヘルスの重要性



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精神の健康が保たれなかった結果

日本人の驚くべき自殺者数

こちらの記事で、看護師にありがちな生活行動パターンから、ストレスの多さとそれを上手に発散することが必要だとお伝えしました。
心を病む人は近年とても多いですよね。

それで仕事ができなくなったり、引きこもってしまったり、日常生活にも支障が出たり・・・。
しかし、こういったことは、患者さんのことではなく、私達医療従事者側の問題でもあるのです。

内閣府発表のデータによると、平成27年1月~10月までの10か月間での自殺者数は、20227人です。
詳しい資料は平成27年の自殺者数について(平成27年10月末)をごらんください。

この発表によると、毎月約2000人もの人が、自ら命を落としているのです。
悲しいことに、この中には当院のスタッフも含まれています。

看護職でなくても、自殺する人間はこれだけたくさんいます。
看護師としてだけではなく、1人の社会人として、健全に働き続けることがどれだけ難しいのか、メンタルヘルスがどれだけ重要なのか、わかっていただける数値ではないでしょうか。

突然うつ病を発症し、命を落とした看護師のAさん

今年4月のことです。
ある病棟の男性看護師のAさんが、内科を受診しました。
職員が風邪で内科を受診したり、コレステロールの薬や血圧の薬を処方してと受診するのはよくあること。

Aさんはまだ38歳、仕事もバリバリこなす、フットワークのよい看護師でした。
そのAさんが受診した内容は、ただの風邪ではありませんでした。

「急に2~3日前から、眠ろうとすると布団が重くて重くて、息ができなくなる。」
というのです。
その日は非常勤の呼吸器科の医師が内科として出ており、とりあえずリスミーを処方しました。

念のため、状態の悪化するときには早めに受診するように・・・とはカルテに記載がされています。
しかし、その言葉はAさんには届かなかったようです。

5月に入ってから、私はAさんが病棟にいないことに気づきました。
いつも遅い時間の入院も、気持ちよく「すぐ来ていいっすよ。」と受けてもらえるので、本当にありがたかった。

なかなか夜勤のできるスタッフのいない中、Aさんは月のほとんどが夜勤でした。
準深続けて勤務すれば、勤務回数は月に10回程度ですみます。
給与面でも1回の夜勤で18000円つくので、小さい子供を抱えるAさんにはちょうどよかったのでしょう。

ある時「最近入院あげにいっても、Aさんいないんだよね。」と他のスタッフに言ったところ、4月に退職していたことを知りました。
そして更に月日が経ち、12月になってからふとした世間話から、Aさんの話になりました。

今何してるのかねぇ~と気楽に言った私に、おばさまナースが教えてくれました。
「もう、いないんだよ・・・。」
いないって、どういうこと?

「自殺したんだって。」
4月に受診に来た数日後のことだったそうです。

公にされていないので、本当の退職理由を知っている人はほとんどいないとのこと。
そのおばさまは、Aさんに親しい人に直接聞いて知ったそうです。

自殺した人のことは、なかなかニュースにはなりません。
家族も大々的な葬儀をせずに済ませます。
普段生活していて耳にすることは少ないかもしれません。
しかし、年間20000人という数からすると、本当はあなたの身近な人でもいるのかもしれません。

誰しもストレスを抱えている!?

私の勤務先では、何人もの病棟ナースが、よくこれだけ飲んでて平気だね!?というくらいにベゲタミンやらヒルナミンやらハルシオンを、心療内科・精神科からもらっています。
もうちょっとマイルドにデパスやレンドルミンを飲んでいる人なんて、もっと多い。

そうやって薬を飲みながら働いている人が、実は看護師の世界でも大勢いるのです。
Aさんは、確かにレアなケースかもしれません。
しかし、心の健康なくして働き続けることも、よい看護をすることもできないのです。
人間関係も、仕事そのものでのストレスも、小さいうちに摘み取ることが肝心なんですよね。

ただ、どうやってストレスを解消してよいかわからないという人が多いのではないでしょうか。
ショッピングや食べ物やタバコでは、解決できないと思うのです。

私は、何か職場ですごくストレスを感じた日は、とにかく最低限の家事にとどめます。
そして、その問題を解決もしくは癒し・励ましてくれる本を読みます。
コーヒーを入れて、普段は食べないスイーツも買ってきて、食べながら読みます。
(といっても、コンビニスイーツのレベルですが。)

別のパターンは、走りに行きます。
走りに行くだけの時間的余裕があれば。
走っている時は、意外に考えているようであまり考え込むことができないものなのです。
そしてお風呂に入って、リセットします。

また、本屋に1時間近く居座って立ち読みしたり、何か気持ちを鎮めてくれる本を探すこともあります。
人間関係の本だったり、ビジネス書だったり、禅の本だったり、まちまちです。

私は、たいていこの3つのパターンのどれかで、その日のストレスに対処します。
もちろん、それだけでスッキリ!!なんてことは、滅多にありません。
ですから、次の日は自分のやれることを精一杯やるように、それだけに努めます。
そして、仕事をしているうちに忘れていきます。

あなたにも、心がダメージを負ったときの自分なりの対処方法を見つけて欲しい。
いきなり起き上がれなくなったり、自殺といったことになる前に。
ごくごく日常の小さなストレスを、小さいうちに摘み取れるように。