管理職に昇る人は、何が違う?



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一般社員で終わる人、管理職まで昇る人

考えるのが、管理職

ある日、私が院内で開催したワーキンググループの報告書を、上(理事会)に持っていったときのこと。

ある理事メンバーからは、「で?具体策がないじゃないか」と言われました。
困ってしまいました。
不慣れな場(理事メンバーと話すことなんて、滅多にありません)に居る時点で緊張していますし、いきなり改善策なんて・・・。

しかし、理事長が
「これは機械を導入して対応するつもりでいますから、改善の準備はできていますよ。」
と言われたので、その場は納まりました。

私自身は、ワーキンググループで調査した内容の報告書を見せるつもりでいたので、改善策まで出すつもりはありませんでした。
もちろん、個人的には考えていましたけれどね。

退室した後、報告に同行してくれたワーキンググループのリーダーがこう言ってくれました。
「あれでいい。報告を受けてから考えるのが、上の仕事なんだよ。」

にこにこした顏の裏で何を考えているのかわからない、タヌキ(のようなお腹)のおじさまなのですが、さすがに上の役職についているだけあります。

確かに、個々の部署ごとの問題であれば、お金のかからない範囲で自分達の中で業務改善を行うべき。
しかし、病院全体に関わることで、それがシステムや人件費のかかることであるならば、私のような平社員が改善策を出すなんて立場にありません。

私の今回の仕事は、任された調査を行い、データを報告すること。
ですから、まあ役目は果たしましたよ・・・ということで、その業務は終了しました。

平と管理職の違い・・・それは、問題意識

このワーキンググループのリーダーさんから聞いた言葉が、その日私の中でぐるぐるまわっていました。
私はちょっとした役がついているものの、まだ管理職ではありません。
まあ、「メンバーの一員でありつつリーダー役になっていてよ」って程度。

しかし、管理職や病院としての上層部になってくると、こうはいかないんですよね。
ただ書類を作成したり、勤務表を作ったり・・・普段自分の部署で師長がしている仕事って、こういう事務仕事が多いですよね。
どこかに行っていて、部署にいなかったり。

メンバーの私達からすると、「忙しいときくらい手伝ってよ!!」と言いたくなることも(多分に)ありますが・・・。
管理職というのは、そうではないってことですね。

何か問題が起こった時、“これから”を改善していかなくてはいけないとき、
“どう”するかを考えるのが管理職の仕事だということです。
師長はその部署のことを、理事メンバーは病院全体のことを考えなくてはいけない。
他部署との根回しも必要。

ということは、自分で現状を打開する策やより良くするためにどうしたらいいか?という問題意識のない人は、管理職になれないってことです。
クリエイティブでないと。

私は管理職とメンバーの間(どちらかというとメンバーより)の立場にあるのですが、やはり日々、その両者は大きな違いがあると思っていました。
でも、何が違うのかモヤモヤしていました。

ワーキンググループのリーダーさんの言葉を聞いて、スッキリしました。
それは考えるという「意識の差」だったのですね。

メンバーなら、ただ上から言われたことをハイハイと言うだけで済みます。
その日の担当患者のことでさえも、自分の頭で考えられない人もいます。
しかし、上に昇っていく人は、常に考えている。

問題が起こってからではなくて、未然に防ぐためにどうするか。
現状を打開するには、どう改善したらよいか。
急なスタッフの欠員に、どう対処するか。
上層部からの無茶振りに、どう対処するか。
制度改正に、どう対応するか。

問題意識があるかどうかが、管理職と一般メンバーの違い。
確かに、それだけで役職がつくわけじゃない。
けれども、言われたことをするだけの看護師と問題意識を持つ看護師では、役職や立場だけでも大きな差が出るのですね。

私は、役職自体は、これ以上は上がらなくていいと思っています。
これは本当。
でも、自分自身はそのような資格のある人間でいたいと思っています。

問題意識を持って考えようと思うと、いつもの職場が違って見えて来ます。
あなたも、明日から「違う目」を持ってみませんか?