糖尿病患者の指導管理料って?



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看護師は、各種制度にも精通するべし PART2

血糖自己測定の機械は、誰が買うもの?

糖尿病患者さんでインスリンを導入している場合には、自宅で血糖を測定することが必要です。
毎食後でなくても、1日1~2回測定して、血糖の変動を見ます。
そのデータを元に医師がインスリンの量や種類を調節していきます。

インスリンそのものは、薬局で処方してもらいます。針も同様に調剤薬局でもらいます。
そのため、処方箋にはインスリンや針も記載されているハズです。

では、血糖自己測定に必要な物品は、どうするのでしょうか?
血糖測定器、(血糖測定器に付ける)チップ、使い捨ての穿刺針、アルコール綿などが必要です。
1日1回測定なら30回分、2回測定なら60回分の物品が1か月に必要です。

病棟勤務しかしていない場合はあまりピンとこないかもしれませんが、外来通院している糖尿病の患者さんの中でインスリンを使用している場合には、在宅自己注射指導管理料が毎月算定されます。
患者さんはただ指導料を払うだけではありません。
インスリンのコントロールや生活指導、それに血糖自己測定の物品もこの指導料の中に含まれています。

ですから、インスリン導入をした患者さんは、
インスリンは薬局で
血糖自己測定の物品は外来で
受け取ることになるのです。

インスリンを使っていない場合は、どうなるの?

インスリン導入をしていない患者さんは、「注射」をしていませんから、在宅自己注射指導管理料を算定することはできません。
ですから、患者さんが血糖が気になるからといって、血糖測定器を渡したりチップや針を渡すことはできません。正確にいうと、渡しても良いのですが、全て病院の持ち出しとなります。

では、「どうしても測りたい!!」と患者さんが言ってきたら?
「私は糖尿病なんだし、先生も血糖を下げろと言ったのだから、血糖測る機械ください。」と言われたら、どう対応しますか?
どんなに頼まれても、変わりません。
答えは渡せない、です。

また、一時期はインスリンを使用していたけれど、今は内服だけという場合はどうなるでしょうか?
原則、機械は返却してもらい、針とチップも今後渡しません。
とはいっても、誰かが使った血糖測定器を他の人に渡したりできません(血液の付着しているものです)から、返してもらわないこともありますけれど・・・。

このように、在宅自己注射指導管理料を算定できない患者さんの場合どうしてもらうかというと、自己購入してもらうことになります。
今はネットでも、病院で採用しているものと全く同型の血糖測定器を購入することができます。1万円を切りますから、糖尿病のコントロールを真剣につけようと思ったら、高い支出ではないでしょう。

それに、内服薬しか使用していなくても、低血糖は起こります。
内服薬の中には、血糖値を下げてしまう薬剤もあります。
シックデイなんかにいつもと同じように内服したら、低血糖発作を起こすかもしれませんね。
保険では適応なくても、私個人は糖尿病の患者さんは定期的に、また調子の悪い時には血糖を自宅で測れるようにしておくべきだと思います。

こういった物品のことを患者さんに説明するにしても、指導料の算定についての知識がなければできません。
PART1でもお伝えしたように、自分の担当する部署に関係する制度については、把握しておきたいものですね。

糖尿病自体、コンプライアンスの悪い患者さんが多いです。そこへもって物品のことを説明しても、なかなか理解が得られません。更に会計のことまで加わってくると、かなりイライラされることもあります。
ある程度は自分で説明できるようにしておき、それでも理解が得られなかった場合には専門の人に対応をお願いしましょう。
あくまでも、自分でも知識をつけておくことは、お忘れなく。