胃癌と大腸癌、検査の違いは?



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大腸がんは、なぜみつからない?

胃がんは早期、大腸がんは進行してから見つかるもの?

私の勤務先は、消化器に力を入れている病院です。
呼吸器や循環器、脳外科は非常勤医師でまわしているため、癌というと消化器の癌が多いです。

乳癌も検診は受けていますが、治療は近隣の総合病院へ紹介しているので、癌で治療を行う場合は、どうしても消化器になってしまうのです。

こういった事情から当院は消化器の患者さんが多いのですが、最近思うのは、大腸がんの患者さんは、進行した状態で見つかることが多いということ。
消化器内科で検査をしたあと、手術適応の場合に外科にコンサルトをかけるのですが、まず外科では転移の有無を検索します。
結構あるんですよね・・・。

なぜ大腸がんは、早期の段階で見つからないのでしょうか?

大腸がんは早期発見されにくい

まず健康診断の制度についてです。
昔は胃癌検診もバリウムが多かったのですが、それでは意味がないし、何かできものがあった場合には結局胃カメラをすることになります。
そのため、最近は胃バリか胃カメラかどちらか選択することが可能になり、胃カメラを選択すると胃を内側から直接観察するので、早期に癌を発見することができます。

早期に発見された場合、EMRを行って治療と検査(生検)の両方を同時に行うことができます。
後日病理結果の説明に来院された患者さんで、「切除したものは癌でしたよ。」と説明することはよくあります。

ただ、EMRで取り切れていることが多いため、結果を説明する時点では治療も終了しているのです。
(半年や1年に1回のカメラは必要になりますが。)

しかし、大腸がんというと健康診断は便潜血のみ。
それに、大腸は手間暇がかかりますから、多くの人を同時に行うことができないという、医療機関側の事情もあります。

受ける側も、最初から下剤をガンガンにかける検査は、なかなか気がのりません。
よって、便潜血で大腸癌検診を受ける人が多いのですが、便潜血は非常に精度の劣る検査です。

採取した検体のその場所に血がなければ、本当は癌でも陰性になってしまいます。
また、ヘモや前日の食事が影響して陽性になることも多いので、せっかく受けても半信半疑。
陽性と結果が出ても、次の段階である大腸カメラには進まない人も大勢いるのです。

本人が検査を受けない・希望しないというのも、大腸癌の早期発見を妨げる要因の一つ。
誰しも下半身の検査は受けたくないし、マグコロールやニフレック・モビプレップといった大量の下剤を飲むのは勘弁・・・という人が多いのです。

また、胃カメラよりも大腸は腸の走行的に曲がり角が多く、痛みも伴います。
セデーションをかけてしまうと、そのあとすぐに動いたり運転ができなくなってしまいます。

結果として、前処置と合わせると大腸カメラは1日がかりになってしまうのです。
仕事をしている人は、なかなか休みを平日にとることができません。
とれたとしても、せっかくの休みをお尻からカメラを入れるためにするなんて・・・という気にもなりますよね。

最後に、症状が乏しいのが大腸癌の困ったところです。
胃が痛むのはよくあること。
そこで胃薬を処方され、それでも良くならなかったら胃カメラ・・・というのが、よくあるパターン。

また、胃が痛いと食事も食べられないし痩せます。
そして、胃の症状の場合、受診も気楽にできます。

ところが、大腸の場合は違うんですね。
健康な人だって、便が緩くなることもあれば、硬いこともあります。
それをおかしいとはなかなか思わない。

とくに、便秘の場合は市販の下剤を飲んでこらえてしまうことがよくあります。
本当は、腫瘍によって通過障害を起こしているというのに・・・。

下痢や軟便で日常生活に影響の出る人の方が、便秘の人よりも早い段階で受診しますから、検査もすることができます。
「私は便秘がちだから、便潜血も陽性なのよ」という思い込みが、早期発見を妨げることになるのですね。

看護師が、患者になることだってある

これらの理由から、大腸癌はなかなか早期で発見されることが少ない病気かもしれません。
肝臓や膵臓・胆嚢といった、本当に“静かな”臓器に比べれば症状は現れやすいですけれど。

便潜血陽性の人のどのくらいの割合が、本当に大腸癌と診断されるのか?
そのデータはありませんが、胃バリで要精査になって胃カメラ(と生検)で胃癌と診断される人よりは、圧倒的に少ないことは確実。

逆を言うと、それくらい低い精度のものに大腸癌の検査は頼っているということ。
怖いですね。

こちらで紹介した38歳で進行胃癌を宣告された女性のように、30代でまだまだ病気とは無縁と思っていた人が癌を発症することもあります。
私達看護師が、治療を受ける患者側にまわることだって、当然あるのです。

私は、今年から職員検診にオプションをつけて、胃カメラを行ってもらうことにしました。
でも、やはり大腸癌の検診は便潜血だけなんですよね・・・。
おいおい ”(-“”-)”

結局私も、職場で大腸カメラを受ける抵抗感や休みのこともあり、便潜血でとまってしまうと思います。
医療機関に勤めていて、進行して大腸癌が見つかる人達もたくさんみているのに。
結局私も踏み切れず。

いつか、「この年になったら」と年齢を決めて検診を受けようとは思っています。
その時には、勤務先ではなくて別の場所で受けるかもしれませんが・・・。

あなたは、健康診断受けていますか?
大腸カメラまで、受けていますか?



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