糖尿病は、骨まで溶かす・・・



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炭酸で骨が溶けるはホントだった・・・?

実際にあった、怖い話

昔、炭酸は「骨が溶けるから飲んじゃダメ」と子供の頃に言われたりしませんでしたか?
私がそんなふうに言われていたのは、もう30年も昔の話ですが・・・。
もちろん、そんなことはありませんよ。

でも、炭酸好きの人の骨が溶けていたことはあります。
本当に。
炭酸というより、糖尿病に原因があるのですけれど、あまりに衝撃的な出来事でしたので、ちょっと紹介したいと思います。

50代、トラック運転手の男性。
長距離の運転手ということもあり、生活は不規則。眠気覚ましと暇つぶしのため、運転しながら食べることが多く、体格はまさにメタボ。
そんな人が病院に受診したのは、メタボを治そうとか思ったわけではなくて、なんと足にできたタコ。

皮膚科ではよくあることですから、何とも思わず診察に呼び入れたのですが。
靴下を脱いで足台に置いた足は、足背が盛り上がって、明らかに何か溜まっています。
けれども、本人が痛いと訴えているのは、その真裏の足底。確かにタコらしきものがありますが、どうも原型をとどめていない。
とにかくこの溜まったものを何か調べると同時に、中身を出そうと言うことになりました。
18Gで刺して広げた針孔から出てきたものは、大量の膿。

そして驚くべきことに、足背の穴から生食で洗浄すると・・・タコであっただろう部分から水が出てきたのです。
なんと、足にできたタコから感染して、貫通していたのです。

更に驚くべきことに、レントゲンを撮ってみたところ、本来移っているはずのモノがない。
そう、骨が溶けて無くなっていたのです!! (´゚д゚`)
さすがにこれには医師もビックリ。もちろん私もビックリでした・・・。

HbA1c12.5の恐怖

患者さんのライフスタイルやコンプライアンスなどから、おそらくDMであろうことは推測できました。
採血の結果は、HbA1cは12.5%という高値。
骨の溶けたレントゲンを観たあとですから、もう驚きませんでしたけどね。

この患者さん、食べることだけでなく、コーラが大好物だったのです。
皆さんもご存知の通り、コーラには大量の糖分が含まれています。500mlペットボトルに含まれる糖分は65gで、角砂糖16個・スティックシュガー13本分!!
これだけで、既に1日に摂っていいとされている糖分をオーバーしています・・・。

こんなものを1日に1本・2本と摂って、食事も好き放題の上に不規則。運動もしない。
そして年齢的にも中年を迎えたとなると、糖尿病にならない方がおかしい。
実際、この患者さんは何年も前から(本人曰く)健康診断で境界型と指摘されていたそう。

昨今ドライバーの睡眠時無呼吸症候群には、会社側もかなり危機感をもっていて、健診を受けるだけでなく、受診結果も出すように言われます。その受診費用も会社負担で。
しかし、糖尿病に関してはそれが直接危険運転につながるわけではないという判断か、どうも健診を受けさせるところでとまっていることが多いですね。

糖尿病は、全身の血管をボロボロにする病気。
そして、高血糖状態が続くと様々な問題が生じてきます。
神経障害もあるから、この患者さんもここまで放置できたのです。本来なら、痛いどころではなくてもっと早く受診していたでしょうから。
そして易感染状態のため、タコから感染して膿がたまり、結果として骨までなくなってしまった・・・。

溶けたという言い方が正しいのかわかりませんが、現実レントゲンにはうつって来ませんでした。
結局入院して手術をし、感染源であるタコをきれいに切り取って洗浄し、血糖コントロールもして退院となりました。

糖尿病は生活習慣病。食事や運動の習慣にもよりますから、コーラのせいだけではありませんが、コーラがかなりの原因であることは確かでしょう。
そして私は、「炭酸飲むと、骨が溶ける」と言われた幼少期を思い出したのでした・・・。
ほんと炭酸って、というより糖尿病って、怖いですね。