ノロウイルスの脅威



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ノロウイルスに感染したら、自宅介護は難しい!?

インフルエンザよりタチが悪い

毎年1月から3月は、インフルエンザと感染性胃腸炎の多い季節です。

感染性胃腸炎中でも強烈な感染力のあるものが、ノロウイルスです。
ノロウイルスは、極微量でも発症します。
おまけにアルコール消毒は無効ですし、空気中に舞い上がります。

そのため、家族で誰か1人でも罹ってしまうと、次々と感染していきます。
どうしてもトイレで嘔吐・下痢してしまうと、そのあと手を洗うまでの間にドアノブや洗面所の蛇口やら触り、それで感染してしまうんですね。

また、子供やお年寄りが嘔吐・下痢した場合、誰かがその吐物・汚物を処理することになります。
そのときに舞い上がったウイルスによって感染することもあります。
あんなに手洗いに気をつけていたのに・・・という場合、この舞い上がったウイルスを吸い込んだ可能性が高いですね。

さて、このノロウイルス感染症。
介護の必要な高齢者が罹ると、とても困ります。
また普段ならADLが自立している人も、嘔吐下痢によって脱水を起こすと、とたんに歩けなくなります。

高齢者がノロウイルスのために病院を受診する場合、多くのケースが入院を希望します。
それは、トイレの世話が大変だから。
替えても替えても下痢で便処置が必要になるので、家族では看きれない、となるのです。

ノロウイルスとインフルエンザ、どちらも罹るのはイヤですけど・・・ノロの方が、タチが悪いですねぇ。

ノロだからこそ、お断り

こちらの記事でもお伝えしましたが、ノロウイルスだろうとインフルエンザだろうと、感染症に罹っているからこそ、入院はさせたくないのが医療機関。
ただ、インフルエンザなら高熱とぐったりだけなので家族の負担はそれほど多くないのですが、ノロウイルスの場合はこうはいきません。

吐物や便で大量の洗濯物が出るし、介護の必要な高齢者の場合、頻回にオムツ交換しなくてはなりません。
介護している間に、介護者が感染してしまいそう・・・。
そんなわけで、受診すると必ずといっていいほどもめるんですね。

でも、そう簡単に入院希望を受けるわけにはいきません。
ノロウイルス感染者を一人出すだけで、病棟中の神経がピリピリします。
他に1人でも感染者を出したら、院内感染だと言われてしまうからです。

個室対応はもちろん、出入りのたびにエプロン・マスク・手袋・・・完全防備して、何度も手を洗い、次亜塩素酸(ハイター)で拭き掃除が必要です。

靴の裏にだって、ウイルスは付着します。
そして、それが歩くたびに舞い上がるので、容易に他の部屋の患者へも、ウイルスは拡散してしまいます。

私達医療従事者が感染予防に費やす労力は、生半可なものではありません。
高度な脱水がある場合も、極力外来で日中に点滴をして帰宅していただくようにしています。

それでなんとか納得してもらうようにもっていくのも、私達看護師の仕事。
ときには「なんで入院させないんだ、病院だろ!」と言ってくる家族もいます。

いい仕事ばかりとは言えません。
私達だって、感染しないように細心の注意をはかりながら、その上で必要なケアと看護をしなくてはならないのですから。
その上で怒鳴られたり、クレームをつけられるし。

感染者が外来に来るようになると、早くノロウイルスの時期が過ぎてくれるよう祈る毎日です・・・。
ちなみに、この時期我が家は子供にねだられても回転ずしは禁止にしています。
(ノロと言えば牡蠣と思うかもしれませんが、結構お寿司で感染するケースも多いので)

本当に、早くノロもインフルも去って欲しいものです・・・(*´Д`)



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