「心臓が痛い」は循環器?



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自律神経失調症は、隠れた現代病

なぜ自立神経本と、大人のぬり絵が売れるのか?

この頃、コンビニや書店でこういった本を見かけることが多いと思いませんか?

聞くだけで自律神経が整うCDブック

また、書店だけではなくて文具店やホームセンターの文具コーナーでも見かけるのが、こういった商品。
自律神経を整えるぬり絵

結構売れているみたいで、大分長いこと書店でも平積みされていましたね。
それだけ、需要があるということなのでしょう。

どちらも、医師が監修しているものです。
実は、私も惹かれました。(*´ω`)

仕事帰りにぷらっと寄ったコンビニで見かけたときは、本当に手にとって考えました。
ぬり絵もたくさんの種類がありますから、どれを買おうかと検討しました。

そして考えました。
私って、そんなに癒しを求めているのか?って。
結局、私は買いませんでした。

確かに、仕事をしていれば日々のストレスはありますよ。
それに、子育てで悩むこともあります。
将来を考えて、不安になることだってあります。

でも私は、そんな時はなんとか自分で気持ちを上に向けるようにしています。
ちょっとしたっことで幸せを感じることができるように、自分なりに工夫しているんです。

ストレスが溜まった、何かの問題にぶち当たったときは、私のやるべきことは決まっています。
・紙とペンを用意して、コーヒーを飲みながらひたすら考えたことを書きだす。
・本を読む
・寝る
たいていはこの3つで、なんとかなります。

けれども、世の中にはこうやって自分自身で気持ちを切り替えたり、上向きにすることができない人が大勢いるんですね。
本人すら気づいていないというか、自分がストレスで潰れそうだという事実を認めたくないのかもしれません。

そうして、体調不良を訴えて受診する人が多いのです。
それも、30代や40代のビジネスパーソンに多い。
彼らは皆、身体(臓器)の病気であると思いたいのです。

循環器受診患者の中に紛れた自律神経失調症

循環器を受診する人のうち、結構な割合で「いや、心臓とは違うだろー」という人達がいます。
例えば、
・心臓が痛い
・ドキドキする
・胸が圧迫されるみたいに苦しい

という訴えをする、若い人達。
特に男性ですね。

心臓の問題だと思っているので、彼らは循環器を受診します。
もちろん、中には本当に頻脈(PSVTなど)になっている人もまれにいますが、これらを訴える若い人は、調べる前から違うだろうな~と思ってしまいます。

でも、本人は苦しいし、辛い。
本当に心臓の病気だと思っている、もしくは心臓の病気を心配している。
だから、循環器で「心臓を診てください」と言うのです。

何のデータもらずに大丈夫ですよ、気のせいですよ、ストレスのせいですよ・・・なんて言えません。
ですから、違うだろうなと思いながらも、精査することになります。

・心電図
・胸部レントゲン
・負荷心電図
・ホルター心電図
場合によっては、心エコ―が加わることもあります。

負荷心電図は、職員が1人かかりっきりになる検査です。
ホルターは24時間検査した上に、解析に出して・・・と、何度か受診に来てもらう必要があります。
心エコーなんて、技師が検査したあとで循環器の医師が読影しなくてはなりません。

これだけの手間暇をかけて、「違うだろうなあ」を調べなくてはなりません。
「ここまでやっても何もありません、だからあなたの問題はおそらく、自律神経の乱れによるものですよ。」
検査をしたからこそ、医師もこのように言えるわけです。

皆、気持ちの問題になんてされたくない。
そんなちょっとしたことで調子を崩すなんて、思いたくない。
でも、検査をしてみると心臓の問題ではなかった。

そして自分で
そう言えば、最近仕事が忙しいな。
職場の人間関係に嫌気がさしてるんだよな。
あ、オレって結構ストレスかかっていたかも・・・。
と気づく。

循環器の外来には、実は心臓の病気ではないけれど、循環器症状を訴える人が多いのです。
それが、高齢者ではなくて、働きざかりの男性に多いことにびっくりします。
現代病って、脂質異常症や高血圧・糖尿病といった生活習慣病が頭に浮かぶ人が多いと思います。
でも、実は自律神経失調症こそ、隠れた現代病なのかもしれません。