黄疸も認知症のせい!?



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全ては認知症のせいなのか?

送ったもん勝ち!クリニックと民間病院の見えない攻防

私の勤務する病院は、民間の病院です。
入院設備もあるため、総合病院に送るにはちょっと・・・でも入院は必要なんじゃない、という高齢者がよく、クリニックからの紹介状を持って来院します。

中には当院併設のグループホームや施設の入所を視野に入れ、最初から入院でお願いしますという紹介状もあります。
入院かどうかを決めるのは、こちら側ですよ・・・と思うのですが。
病院とクリニック、そして総合病院はそれぞれの役割がありますから、お互い連携をとらなければならないのです。
ですから、「送ったもん勝ち」という感じもしますが、大半は受け入れます。

さて、ある日クリニックからの紹介状を持参して来院したのは、70代後半の女性、Sさん。
私は先に紹介状を読んだのですが、そこには食思不振と嘔吐とあります。
既往歴に脳梗塞と糖尿病と、アルツハイマー型認知症とありました。

印象としては、認知症による活動低下で食事を摂らなくなったから今後の介護も含めて診てくれ、ということなのではないかと読み取れました。
まあ、嘔吐の説明は認知症ではつかないのですけれど。

このSさんの紹介状にも案の定、「入院での加療が必要かと思われます」と書いてありました。
この時点で、検査と処方で帰宅なんてことは、ほぼありません。
「せっかく紹介状持っていったのに、帰された」とその紹介元のクリニックに言われるのがオチですからね。

入院が決まってから準備するのでは遅いので、私は入院の下準備に入ろうと思い、バイタルの測定と、家人から普段の様子などを聞きに行くことにしました。
先に情報を得ていると、申し送り書も途中まで記載することができますし、いざ入院となったときに部屋をとるにも、認知症の具合や介護度などを病棟ナースにその場で伝えられるからです。

ところがですね、行ってびっくり。
明らかに黄色いんです!!
もう、これは完全な黄疸ですよ。

観察力が高いとは言えない私にも、これは明らかに何らかの理由で閉塞性黄疸を起こしているとわかりました。
まだ採血もしていませんけれどね。
(入院病棟は消化器病棟だな~、今日は部屋空いてるかな、なんて先読みもします。)

診察室に入ると、先生も開口一番「いつからですか?」と家族に聞いたくらいの黄疸。
入院を視野に入れた採血項目一式、何らかの処置もするであろうことを考えて、太い針でのルート確保と補液、腹部CT、胸腹部単純レントゲン写真を行い、採血結果が出るのを待ちました。

結果は総胆管結石による閉塞性黄疸。
肝機能も上がっているし、炎症も起こしています。
おまけに腎機能も悪化しています。

腎機能についてはDMがあるため、もとからクレアチニンは高かったと考えられますが、Sさんは総胆管結石によって肝臓の血流が阻害され、腎血流量が減少したためと考えられます。
39℃代の熱発もありますし、これはまずいですね。

即日入院、翌日ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を行いましたが断念。
結局PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)に切り替えて、なんとかドレナージすることができました。

高齢者、認知症・・・でなんでも済ませていませんか?

高齢者、認知症・・・確かに、食事を摂らなくなる理由としてはありえます。
でも、嘔吐しているし、熱発もあります。
何より、一目見てわかる黄疸。

これに対し、当日作成したクリニックの紹介状には、ただ食思不振と嘔吐しか書かれていません。
もしかしたら、黄疸にも気づいていて、どうせうちでは対処できないから・・・と、何も触れずに送ってきたのかもしれませんがね。
でも、認知症があったら、黄疸を引き起すような身体症状の全てが、認知症のせいにされるのでしょうか?

確かに、あれが悪性のものだったとして、積極的に治療をするかといえば、しないことの方が多いでしょう。
認知症を発症した人は、治療すれば助かるものも、治療しないことが多くなります。

本人に自己決定能力がありませんから、治療するかどうかは家族にゆだねられます。
家族は認知症のある老親を介護するのは大変ですから、積極的治療はしないという方針をとることが多いのです。
深い話になってしまいますが、尊厳死という点からしても、その方がよいのかもしれません。

しかし、今回の紹介状はあまりにもお粗末でした。
どこまでわかっていた上で、あんな簡単な紹介状だったのだろう・・・と思ってしまいました。
だって、黄疸と一言も書いていないし、あの色を見て採血すらしていないんですよ?
というより、どこまで誠実に対応していたのでしょうか?
「とりあえず〇〇病院に送っとけ~」って感じで、押し付けてきたのでしょうか?

私自身はクリニックの勤務希望は、今のところありません。
でも、もし転職することになったとしても、その紹介元には勤めたくないですねぇ。

そのクリニック、実は紹介状の内容だけがお粗末なのではなかったのです。
驚くべき「お粗末」については、次回お伝えすることにしましょう。



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