99歳、脅威の「既往歴なし」



看護師ノート推奨の転職サイト



元気すぎる高齢者は、いざという時の受け皿がない!

99歳、ADL自立、既往歴なし・・・脅威の高齢男性

最近、90代でも独歩で通院する患者さんが、珍しくなくなりました。
私の勤務している病院が田舎の民間病院ということもあるのですが、70代は若いと感じるのですから、本当に日本は超高齢社会ですね。

さて、高齢者が元気なことは非常に良いことです。
90歳を過ぎても自分で歩ける、トイレに行ける、食事が摂れる・・・素晴らしいです。
そして、このように90歳を超えてもADLが自立しているような人は、下手な60代や70代よりも、実は健康なんです。

今の70代は、戦後の高度経済成長を支えてきた年代でもあり、身体にむちうって働いて、いい暮らしを手に入れました。
そして、「いい暮らし」をする中で車での移動が当たり前となり、おいしいものを食べ、生活習慣病を抱えている人達が大勢います。

しかし、元気な90代の方達は、若い頃に贅沢をしないで生きて来た人達。
だから高血圧もなければ脳梗塞も心筋梗塞も、もちろん糖尿病もない。
健診を熱心に受けていないというのもありますが、そもそも病気がないのです。
生活習慣が、質素だから。

高齢ではあっても、病気がない。
内服薬が1つもないと、病院に行く理由がないのです。

そんな90代後半の元気な高齢者の代表とも言えるのが、99歳の男性、Lさん。
石積み職人さんをしていたそうです。
といっても99歳ですから、引退してからもうどのくらい経っているかわからないくらいです。

Lさんが娘さんに連れられて、突然受診した日のことです。
熱が出てしまって食事が摂れなくなったのだが診てもらえるか、と事前に電話で問い合わせが来たのです。
紹介状はあるか問うと、驚きの答えが。

病気がないので、かかりつけ医もないんです。
薬も1つも飲んでいません。
自分で食事も摂るし、ポータブルトイレも行くから、介護認定を受けていないし介護サービスも受けていません。

すごいとしか、言い様がありません。
娘さんが熱心ということもあります。
Lさんが周囲に大事にされる人柄というのもあります。

しかし、Lさんは加齢によるADLの低下しかなく、少しずつ少しずつ周りが手を出す範囲が増えたので、自宅で介護しきれないということがなかったのです。
困ることもないのですから、介護保険を申請していないと言うのも納得です。

年齢だけをみたら要介護5をあげたいところですが、確かに、実際に認定を受けたら要支援程度かもしれません。
ただし、それは元気なときの話です。

Lさんは、2日前から微熱を出すようになり、昨日から食事が摂れないか、口に入れても咳と一緒に吐きだしてしまうようになって、ついに家族が「困って」病院に連れてきたのです。
それまで困ることがなかったというのは、すごいことですね・・・。

診断は、両側肺炎。
さすがのLさんも、肺炎を起こしてしまえばやはり予備力は低いので、食事も摂れなくなってしまいます。
脱水状態になれば、夏の暑さも手伝って、余計にぐったりしてしまいます。

来院したときには、熱も38.6℃、SpO2はルームエアーで78%という状態でした。
それでも、当日朝までポータブルトイレに自分で移動していたというのですから、本当に驚きです。

元気だからこそ、かかりつけ医がない!

結局、Lさんは入院加療をすることになりました。
家族へも、さすがにいくら今までが元気であっても、99歳という年齢で肺炎を起こしたら、退院はできないかもしれないという話が、入院の時点で医師からいきました。

年をとっても、自分の身の周りのことは自分でできる。
認知症もない。
これといった病気もない。
そんな理想とも言える年の取り方ですが、いざというときには頼るべきところがない。
元気だったからこそ、困ってしまいました。

今回娘さんは、ケアマネといった相談相手がいないため、自分で受診の頃合を考え、受け入れ先を電話で探しました。
入院ができる医療機関というと、紹介状がなくてはダメという場合もあります。
それでいてクリニックでは、もう大きい病院に行った方がいいと言われる・・・。

そんなわけで、Lさんには紹介状を書いてくれるかかりつけ医すらありませんでした。
そこで、紹介状なしでも受け入れます、必要あれば入院も受け入れます、というスタイルの当院に頼って電話をかけて来たのです。

Lさんの娘さんは、民間の介護タクシーを呼んで病院に連れて来ました。
介護タクシーの利用も、この時が初めてでした。

元気なことはよいことです。
しかし、高齢者はちょっとした熱発で、いきなり状態が悪化します。
ですから、元気なら元気なうちに、どこか顔つなぎ程度の病院を作っておく必要があるのでしょう。
しかし、あまりにも風邪もひかないくらい元気だと、病院に行く理由もなくなってしまうのですけどね・・・。

健康診断も、病気を早期に発見して治療するために受けるもの。
もうどんな癌が見つかろうと、積極的な治療をする年齢にないLさんは、受けるメリットはなかったのかもしれません。

かかりつけ医があるというのは、当たり前と思っていた私ですが。
Lさんの症例から、かかりつけ医すらいらない健康な人が、世の中にはいるもんだなということを知りました。
まだ30代の私ですら、毎月定期の薬があるというのに・・・やっぱりLさん、本当に尊敬に値します。



新しい環境を求めるときに活用したい転職支援サービスランキング

看護のお仕事
転職支援・求人紹介サービス01
利用料金無料
医療機関情報全国12万件以上
内部事情転職先の雰囲気・離職率・人間関係について聞ける!
条件交渉給与はもちろん、夜勤や配属などの待遇交渉をしてくれる!
非公開の求人情報あり
情報収集が目的OK!すぐに転職するつもりがなくても登録して情報収集できる
興味がない求人は断れる?もちろん!担当者に紹介された求人が希望に合わなければ遠慮なく断れる

「看護のお仕事」の強みは、様々な医療機関(病院だけでなく、クリニックも)の求人や条件を比較したデータを持っていること。職場を変えることが自分の人生を見つめ直す良い機会になりますよ。
ナースではたらこ
転職支援・求人紹介サービス02
利用料金無料
医療機関情報全国9万件以上
内部事情気軽に聞ける!
条件交渉あり
非公開の求人情報あり
情報収集が目的OK
興味がない求人は断れる?OK

「今の働き方をこういう風に変えたい」という希望をしっかり伝えることで、ナース一人ひとりの悩みと向き合ってくれる転職支援サービス。
ナースフル
転職支援・求人紹介サービス03
利用料金無料
在職中の利用OK
内部事情気軽に聞ける!
条件交渉あり
非公開の求人情報あり
情報収集が目的OK
興味がない求人は断れる?OK

「ナースフル」は、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城) 、関西(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀) 、東海(愛知) 、九州(福岡・熊本・大分)の求人に力を入れている転職支援サービス。