50 代の妊婦さん!?



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妊婦のようなお腹の正体は・・・

50代の妊婦さんがやってきた

女性でお腹が膨らんでいるのを見たら、誰しも妊婦さんだと思いますよね?
でも、それが明らかに50代の女性だったら・・・?

ある日、外来の待合に辛そうな顔をしているお腹の大きな女性がいました。しかしその患者さん、年齢が50代です。
妊婦さんというにはちょっと年が多い。
でも、明らかにお腹が膨らんでるし・・・何だろう?
その日外来のフリー業務をしていた私は、気になってその患者さんの問診票を見てみました。

主訴は「お腹が張る」→1年前から出始めたが、本人曰く「太ったのかと思っていた。」
新患
既往歴なし
飲酒歴なし

その日は消化器の医師が内科として外来に出ている日だったので、まず私は肝臓だと踏んだのです。
消化器の先生にかかりたくて、今日受診したのではないかと。
腹水のせいでお腹がまんまるになって来る人が、年に数人いるからです。

とりあえず採血と心電図の指示が医師から出ましたが、それだけでいいだろうか?と私は考えました。
エコーかCTくらいとっておいた方が、採血結果が出るときに診断の材料が増えます。エコーなら侵襲もありませんから、やっておいて悪いことはないでしょう。

まず先に、エコー室に緊急で腹エコーの対応ができるか確認しました。
正確には、今人がいないなら院内で他の仕事にいっているスタッフを呼び戻してやってもらえないかな~?と交渉したのですけどね。

対応可能という返事を受けて、医師にエコーをやったらどうですかと提案しました。今ならすぐできますと。
医師はプライドが高いので、看護師の提案を聞き入れないタイプの人がとても多いのですけれど、その日の先生は本当に温和で人間のできている医師でしたら、そういう提案もできたのです。

また、その時点で金曜の15時というのも大きかったですね。
入院をするにしても週末を控えているから、早く病棟にあげて週末の指示を出さなければなりません。もしどこかに転院搬送するなら、日勤帯でないと受け入れが悪くなります。

医師もすぐ「そうですね、エコーしましょう。」と言ってくれたので、私は患者さんを連れてとっととエコー室へ行きました。
そして、その間に気が付いたのです。
この患者さん、足がむくんでいない・・・。

肝硬変で腹水がそこまで貯留しているのなら、足もむくんでいることが多いのです。
また、原因がギネにあったとしても、血管を圧迫してしまうことで血流が悪くなるはず。
うーん、この人は何者だろう・・・?そう思いながら車椅子を押して行きました。

エコー検査の結果は、何か「不明」でした。
腹水のような液体ではなくて、何かの臓器の実質が移っていたのです。
技師によると肝臓のような位置だけど、肝臓ではないと思う。はっきりしないので、CTをとって欲しいと言われました。

医師にそのように伝え、今度はCTに行くことになりました。

検査結果が「不明」!?

CTを待っている間に採血結果が出ました。
肝機能は全て正常。
若干HbA1cが高めですが、おおむね正常範囲内。
となると、やっぱりあれは(子宮)筋腫か・・・?
そんなふうに、予測とも推理とも言えないような不思議な気持ちで、今度はCTへ車椅子を押していきました。

そしてCTの結果、これまた「不明」と。
どうも肝臓とも子宮とも言えない、というのです。
この時点で時間は16時半。
その時には既にいろんな検査技師や医師が駆けつけていて、検討&相談を始めました。
ここでこれ以上の検査はできませんし、話し合いの結果「もう送ろう」ということになりました。

患者さんと相談し、隣の市の総合病院に転院することになりました。
ここからが、早かった!! 
私達ももう少しで定時になりますからね、それまでに急げー!!って感じです。(;´∀`)
暗黙の了解のもと、いろんな人達が動きました。
紹介状を用意し、相手先に連絡し、CT画像をCDにやいてもらい、検査データをプリントアウト。

1年前からお腹が膨らみ始めてきて、この状態で何か月もいたのですから、救急車を呼ぶ程ではありません。
しかし、家族には来てもらって状況を説明し、近隣病院まで行ってもらう必要があります。
なんとか15分でこれるとのこと。
それまでにと全員が転院準備を急ぎました。
(こういう時って、団結するものなんですよねぇ・・・。)

相手先の病院に、何科へ送っていいかもわからないと医師が言ったところ、救急科宛にしてもらえればいいですよとの返事でした。
救急外来宛の封書に全てを入れて、ご主人に渡しました。
そして私達はなんとか(!?)日勤の勤務時間内に患者さんを送り出すことができました。

後日相手先からのお返事が届きました。
結果は卵巣嚢腫。
あそこまで大きくなれば膀胱も腸管も圧迫していますから、頻尿や便秘といった自覚症状も出ていたはずです。
何より、あんなにお腹が膨らんで来るなんておかしいと思うはず。

多くを語らなかったあの患者さんは、何か悪いものが見つかるのが怖くて現実逃避をしていたのでしょうか。
それとも、本当に理解度が低く、張って辛いと感じるまでただ放置していただけなのか。
今となってはわかりませんが、無事に治療を終えていることを願うばかりです。

本当に、働いているとそれだけでいろんな経験ができるものです。
いくら家で勉強していたとしても、研究にいそしんでいたとしても、実際の症例から学べることは計り知れません。
働いててよかった~。

こうしてまた、私の経験という引き出しが一つ増えた症例でした。



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