時計がずれていると、何が困る?



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時計はみんな、同じ時間?

時間を気にするクセをつけよう

普段の業務の中で、あなたは時計を見るクセ・時間を気にするクセがついていますか?

病棟勤務の人で電子カルテを導入されている場合は、点滴の交換はバーコードを使えば、自動的にその時間が記録されますね。
では、バイタルを測定したときはどうでしょうか?
その場で測りながら入力すればいいのですが、あとでまとめて入力するパターンでは、時間は“おおよそこの位”になっていませんか?

こんなときは、時計を見よう

私は外来なので、こんな時には時計を見るように気を付けています。
それぞれの理由は下の通り。

➀このあとどうなるかわからない。来院時のバイタルが基本になるから。
⓶他の看護師にも点滴のスピードを調節してもらうから。
➂ニトロペンやアダラート等を使用した場合、必ず前後で観察・バイタル測定するから。
➃CTで造影剤を使用する場合など、その後の観察が必要になるから。
➄胸痛患者では、時間の経過や薬剤に対する反応を経時的に追う必要があるから。
➅転院搬送になるときには、ウチで行ったことを申し送る必要があるから。
➆患者の状態を把握するだけでなく、自分達の身を守るためにも必要だから。

いかがでしょうか?
患者さんには、いつ何が起こるかわかりません。
その時に、「この時間まではこうだった」という記録がなければ、患者さん・家族への説明ができません。
もっと言うと、裁判になったときの証拠がありません。

時計がみんなバラバラ!この心電図、いつのもの!?

先日、胸痛の患者さんを近隣の総合病院に送った時のことです。
私は途中からその患者さんに接したのですが、転院搬送には看護師が救急車に同乗することになりました。

それまで担当していた看護師は、心電図も読めないし、転院搬送の段取りをしたこともない看護師でした(私と2歳しか違わないのに)。
そこで、私にバトンタッチしたわけです。

さて、搬送する前には、持っていくものを全てそろえなくてはなりません。
紹介状、心電図、採血データ(特にトロポニンやGOT/GPTなど)、もしあれば負荷心電図(本物のST変化かどうかがわかる)やCT等ですね。

この中で重要なのが、心電図です。
相手は、自分のところに来る前にどんな治療をしてきて、それに対して心電図がどう変化しているかを知りたいのです。
相手先が知りたい心電図というと、➀ニトロペン前➁ニトロペン後➂現在です。
最低限、これだけは紹介状に添付したい資料です。

自分が実際に送ることになったので、自分の目で持っていく書類・データ一式を確認しました。
その中に、10:40という時間が記録された、ニトロペン舌下と同じ時間の心電図がありました。

担当していた看護師に、「これはニトロペン前なの?後なの?」と聞いてもはっきりしません。
もしこれがニトロペン舌下直前なら、ニトロペンが必要と判断した心電図があるはずです。
この1枚は、なんのためにとった心電図だったのでしょうか?

私自身も最初からの波形の経過を知りたかったし、相手も知りたいはず。
情報不足のまま送るわけにはいきませんから、今日とったものを全て追って見ていくことにしました。
すると、この10:40の心電図は、ニトロペンの効果を知るために、実際は10:52にとっていたことがわかったのです。

なぜそんなことが起こったか?
それは、心電計の時間と実際の時刻が12分もずれていたからです。
ちなみに、患者さんはモニターを装着していたのですが、そのモニターの時刻も10分以上ずれていました。

担当していた看護師が言うには、バイタルサインを測定したときや投薬時の記録は全て、壁にかかっている電波時計を見ていたので、時間のずれはないとのことでした。
外来の時計を1年程前に、全て電波時計に付け替えていたので、これは良かった・・・。

しかし、心電図の時間は12分のずれがあるまま電子カルテに取り込まれています。
印刷したものも、ずれたまま。
時間を塗りつぶしてしまったら、相手の病院が困ります。
何より、信用できない記録になってしまいます。

結局、10:12の心電図は紛らわしいので、その前と後ろの時間帯のものを付けることにしました。
ピッタリではないけれど、一応ニトロペンによる反応は解ります。
更に、シリンジポンプでニトロールの持注もしていたので、もう少し後の心電図も付けて持っていくことにしました。

患者さんを送ってから、検査科のスタッフには心電計の時間を直してもらうように頼みました。
モニターの時間は、MEに頼みました。
(自分がそこまで機械を使うことはできなくてもいいのです。担当に頼めば。)

せっかく上に挙げた7つのタイミングで時計を気にしていたとしても、自分の勤務先の時計が全て同時刻を打っていなければ、各々が違う時計を見て報告したり、記録している可能性があります。

数分ならば、治療には影響しないかもしれません。
しかし、心電図というのは数分後にVTを起こしているかもしれませんから、いつまでどういう状態だったのか、きっちりしておく必要があるのです。

あなたの職場の時計は大丈夫?
あなた自身の時計は?
今日はちょっと細かいことですが、時間についてお伝えしました。