頭痛の原因は、スマホ・DS・DVD?



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頭痛に悩まされる子供達

小6女子の、頭痛の原因

先日、小学6年生の女の子が、頭痛を主訴に小児科を受診しました。
熱発時には、子供もよく頭痛を訴えます。
小学校に入ると頭が痛いという感覚が出て来るのか、頭痛の訴えは時々聞きます。

小学生でも、“頭痛持ち”はいます。
うまく表現できないだけで、実は偏頭痛を抱える子供もいます。

けれども、どうもこの子は違う。
頭痛がするからといって早退してきたというのに、全然辛そうではないんですよね。
それに、診察中何を聞かれてもハキハキした答えがありません。
くねくねして、先生が症状を尋ねているのに、お母さんの方を向いてくねくねしているだけ。

実は最近、こういったケースが増えて来ています。
学校に行けないほどの頭痛ではないにせよ、頭痛で困っているお子さんは結構多いのです。
インフルエンザワクチンの接種に来院したついでに相談してみたり、風邪を引いて受診したついでに相談したり。

子供で頭痛と言うと、すぐに思いうかぶのが髄膜炎です。
でも、最近よく相談を受ける頭痛は、明らかにそういった重症感がないし、受診そのものが必要なの?というくらい元気なのです。

睡眠不足と姿勢の悪さが、頭痛を招く

最近よく、小学校高学年から中学生(小児科領域は中学生までなので)の子供さんが頭痛を訴えると、こういった質問をします。
ああ、またか・・・となってきたんですね、先生も。

・スマホ使ってる?
・夜は何時に寝てる?
・朝すっきり起きられる?
・朝ごはん食べてる?
・運動はしている?

頭痛の診察っぽくないですよね?
そう、最近受診の多い子供の頭痛、大半が生活習慣の乱れによるものなのです。

今回受診に来た女の子も、スマホ・DSをしている時間が長く、就寝時間は日付をまたぐことがあるというのです。
学校から帰るとまずおやつを食べ、DSをやったりDVD(最近はYouTubeも多い)を観て、スマホのゲームをする。

その後夕飯を食べ、お風呂に入って。
またDSやDVD・スマホ、そして夜も遅くなってから「宿題やってなかったー」とやり始めるのです。

それをよしとしている親も親ですが、「もう遅いから、そろそろ寝なさい。」と言っても、宿題が終わってなかったと言われれば仕方ない・・・らしいです。
当然、朝はしっかり起きられないし、ご飯も食べられない。
午前の授業は集中できません。

そして、学校から帰ってくると本調子の時間。
またDS・DVD・スマホ・・・と連鎖が始まるのです。

小学校高学年になってくると、キッズケータイではなくて、スマホを持たせている家庭もあります。
そしてDSは1人1台の時代になりつつあります。
布団の中ででも、これらはできます。

そうして、寝る直前まで液晶画面の光を浴び、それでさえ布団に入るのが遅いのに、更に寝付くのは遅くなる。
学校があるので、翌日睡眠時間が足りなくても無理して起きるけれど、朝食は食べられない。
悪しき習慣の出来上がり。

子供に限ったことではありませんが、スマホを操作する姿勢やDSをやる姿勢というのは、猫背で頭を下げて、首に負担がかかっていることが多いです。
これだけで、頭痛を起こすと言われています。
また、肩こりも。
肩がこれば、頭痛もします。

頭痛の原因は睡眠不足と肩こり、という診断でした。
この女の子には、まず早寝早起きを優先課題としました。
鎮痛薬を処方したって、意味がないからです。
親も生活習慣を正そうということをしない家庭ですから、病院に来て相談した結果、生活指導で終わるときょとんとします。

しかし、本当に生活習慣の乱れは頭痛を引き起すのです。
私自身、睡眠時間が少なくて慢性的に疲れていた時、原因不明の頭痛に悩まされました。
その時は気づきませんでしたけれど。
今では毎日7時間必ず眠るようにして、頭痛はなくなりました。

この女の子は、その日はテレビもつけずに布団に寝かせたら、夕飯前にたっぷりと昼寝をして、更に夜もしっかり眠りました。
通常、風邪も引いていないのに小学6年生が昼寝して夜もたくさん眠るなんて、ありません。
それだけ睡眠時間が足りていなかったということでしょう。
翌日、完全にとはいかないまでも、かなりすっきりして学校に行ったとのことです。

小学生から頭痛に悩まされることにも驚きですが、その原因が大人の作り出したアイテムによる生活習慣の乱れだなんて・・・。
少し前なら考えもつかなかったことですが、現代っ子はかわいそうなのかもしれませんね。



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