高齢者を支える社会



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熱があるからこそ、デイサービス!?

デイサービスに行けば、受診もついてくる

インフルエンザやノロウイルスによる感染症が広がる1月から3月、高齢者を多く預かるデイサービスは、大変な時期になります。

当院のデイサービスは、毎日50人近くの利用者さんがいます。
その中で1人でも感染症の患者さんがいると、ワンフロアのデイサービスでは、あっという間に広がってしまいます。

デイサービスを利用する人の多くが、送迎バスを利用します。
ということは、デイに到着する以前に、すでに乗り合わせた人達は感染してしまう可能性があります。

そのため、体調の悪いときにはデイをお休みしてもらうことがマナ―というか、ルールになっているのですが。
なかなかそうもいかないのが現実なのです。

デイの利用者は高齢者です。
そして、利用する目的は1人暮らしのためだったり、家族がいても日中は仕事に行っていて不在だったり、入浴サービスを受けるためだったりするわけです。
そのため、体調不良でデイを休んでしまうと、誰かがお世話をしなければならなくなってしまいます。

1人暮らしならお世話をしてくれる人がいません。
家族と同居していても、家族が仕事を休んだり自分が肉体労働(トイレ介助や食事介助)をしなくてはならなくなります。
困りますね。

そのため、体調が悪いと知っていてデイへ来る利用者・送り出す家族が増えているのです。
デイへ到着してまずバイタルを測定するのですが、その時点ですでに38度を超えていることもよくあります。

そういう場合には、家族にデイへ直接迎えに来るようにお願いするのですが、なかなかすぐには来てもらえません。
仕事を抜け出してくることも、介護タクシーを手配することも、急に言われてもできないのです。

しかし、熱が出ているのをわかっていて放置するわけにもいきません。
迎えを待っている間に状態が悪くなることもありますし、インフルエンザの場合、他の利用者さんにうつってしまっては被害が大きくなります。

デイの職員も仕方なく、本来は家族がするはずの受診を代行することになります。
そうすると、家族はどう思うでしょう。
正直なところ、「ラッキー♪」ですね。

必ずしも皆そのような気持ちでいるのではないにしろ、一部の人には明らかに「デイに行けば、受診させてくれる」という狡さがあるのも事実なのです。
そして、受診を受け入れる私達外来スタッフも、状態の悪い場合にはデイへ戻すわけにいきませんから、家族が迎えにくるまでは外来でお預かりすることになるのです。

状態によっては、そのまま当院に入院ということもあります。
なんか今日熱っぽいなあ・・・でも、迎えも来てくれるからちょうどいい、デイへ送り出してしまおう。
そうすれば、病院の受診もしてくれるし、入院させておいてくれるかもしれないし。

そんな風になってしまのですね。

そして介護従事者は疲弊する

本来の規約では、デイ利用中の受診は家族が同行することになっていますが、既にお伝えしたように、実際はそうではありません。

受診をすれば、支払いもあれば薬の受け取りもあります。
当院ではデイ利用中に受診をした場合、利用者は診察が終わったらとりあえずデイへ戻ります。
そして、後でお金を預かったデイの事務職員が病院会計に来て支払を代行し、更に近隣の調剤薬局へ処方箋を届けます。

調剤薬局は、薬を用意してデイへ届けます。
その場で支払をするので、お釣りも持っていかなくてはなりません。

こういった本来の範囲を超えたサービスが、介護スタッフや事務職員の負担を大きくしているのです。
確かに医療従事者はお金だけで動くのではありませんが、本来の度を超えたサービスがスタッフをどんどん疲弊させ、退職の道を選んでしまう。
残されたスタッフは、更に少ない人数で激務をこなす必要があり、更に疲弊は進みます。
デイの質は落ちる一方です。

管理が行き届かずに感染症の利用者も皆一緒に過ごし、スタッフも感染症にかかって手薄になれば、本来受けるはずだった入浴サービスも受けられなくなります。
トイレ介助だって、手が足りなくなります。
認知症の利用者さんが動き出しても気づかないので、転倒して怪我をしてしまうかもしれません。

確かに、高齢の家族を支えながら仕事をするということは大変です。
特に、80代くらいの親を抱える子供世代は、働き盛りの50代。
自分の子供にもまだお金がかかるし、仕事での立場も高い位置にありますから、そうそう仕事を休むことはできません。
だから、家族だけを責めることもできないのです。

でも、いつかは自分達も通る道。
それは誰しも可能性があります。

職場の同僚も、少数精鋭で切り盛りしている場合は、1人が抜けるだけでも大変。
ですが、そういった時には気持ちよく仕事を早退して駆けつけられるような、そんな体制ができる社会になるといいなあと思います。

私も、いつそのように親に介護が必要になるかわかりません。
親も、私達子供に迷惑がかからないように・・・と、常に健康や怪我には注意しています。
それでもいつ何が起こるかは誰にも予測できないのです。

そんなとき、助け合える家族のマンパワーと職場の理解、その両方が必要になるのだと思います。
そういう社会を作ることが、これからの私達世代にできるのかなあ。

私自身に、では何ができるのかという具体案はないけれど。
インフルエンザで医療・介護の抱える問題を考える機会になりました。



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