老後の心配は、認知症



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どうも認知症みたいです・・・自己申告の65歳

長谷川式スケール25点!!若年性のアルツハイマー?

65歳の男性が、高血圧で通院していました。
ある日突然、診察室で「自分はアルツハイマーじゃないか?」と言い出しました。
まさか~というノリで、医師が「じゃあ、長谷川式やってきて」と言いました。

長谷川式というのは、正式には『長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)』と言い、当院では介護保険の申請や更新の際によく使います。
詳しくはこちら(改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)のご紹介)を参照してください。     

脳血管疾患もないし、普通に通院もしている65歳の男性に長谷川式を行うことは、まずありません。
それでも医師からの指示なので、私は別室に患者さんを呼んで検査することにしました。

長谷川式を行うには、今日の日付が特定されるものや、患者さんの年齢がわかるものなどがあってはいけません。
カレンダーを外し、長谷川式で使う歯ブラシやスプーンの入ったセットを部屋に用意し、患者さんを呼びに、待ち合いのロビーへ行きました。

患者さんはロビーで、本を読んでいました。
しかも、結構難しそうな戦争問題を問うような本で。
こんな難しそうな本を読む人が、本当に認知症なの?と思いました。

結果は、25点。
長谷川式は30点満点なのですが、65歳で25点は低いです。
それも、計算問題で間違えたのではなく、年月日と、『これから5つの品物を見せます。それを隠しますのでなにがあったか言ってください。』の項目です。
ちゃんと病院にも受診できるような人が、なぜ???

ちょっとおとぼけさんなのかな~という印象もありましたが、なんせ読んでいるのは小難しい本。
そして、自分で認知症では?というあたり、本当に認知症とは思えないんですね。

長谷川式は、20点以下で認知症疑いとなりますから、まあセーフです。
先生も、今回の長谷川式でいきなり「あなたは認知症です」とは言いませんでした。
でも、「ちょっと65歳で25点はまずいよ、もっと頭使う生活しなきゃ。」と濁して、その日の診察は終わりました。

長い老後を、自由気ままに過ごす、のんびり過ごすというのは理想です。
そこまでいかないにしても、子供達に迷惑のかかるようにはなりたくないというのが、これからの高齢社会の問題です。
認知症の親を1人持つだけで、家族の生活は変わります。
自分がそんな風になりたくない、子供達に迷惑をかけたくないという不安感があって、あの患者さんは「認知症かも」と言ったのではないでしょうか。

この症例は、すぐにアリセプトやメマリー・リバスタッチといった、認知症の治療薬を使うというラインではありませんでした。
あんなに難しい本を読んでいても、それを理解していないってことなのでしょうか。

自分もどんな老後を迎えるかわかりませんが、我が家は離婚家庭ですし、子供は1人。
息子には面倒をかけたくないなあというのは、30代の私も既に考えています。

生活習慣病は、自己管理次第で予防できます。
しかし、認知症はどうなのでしょう?
レベルの高い本を読むようなインテリジェンスの高い人だから、余計に心配になったのだと思いますが。

ただ、実際結果は25点です。
本当に、実は認知症の入口だったりして!?
この微妙な25点という数字を、どのようにとらえたらよいのでしょうか。

そう思うと、自然と私は自分の母親の年齢(父親は他界している)を数えてしまいました・・・。