現代っ子は便秘だらけ



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現代っ子は、便秘だらけ!?

腹痛の子供の多くが便秘

子供がかかる病気というと、
・発熱、発疹
・嘔吐下痢
・腹痛

発熱(それに伴う発疹)も、嘔吐下痢も感染症です。小児領域の病気の多くが感染症で、それを除くと腹痛になりますかね。
といっても、最近は喘息やアトピーの子供も多いので、アレルギーも多い分野ですけれど。

子供が「お腹が痛い。」と言うと、親としては心配です。小さい子供なら激しく泣きますし、場合によっては嘔吐することもあります。
大変な事態になっているのか!?と、お母さんは昼夜問わず病院に飛び込みます。
ところが、子供の腹痛の8割は急ぎじゃないんですねぇ~。

もちろん、腸重積や虫垂炎といった疾患のこともあります。腸重積ならすぐに整復が必要です。
しかし、
・痛みが周期的に起こる
・最近排便がない
・血便(イチゴジャムのような便)はない
・お腹を触ると塊が触れる

こういう場合、一番疑わしいのは“便秘”。
そう、外来受診する腹痛の小児の半数以上は、便秘による腹痛なのです。レントゲン写真をとってみると、はっきり便塊がうつりますよ。
「今朝も便出ましたけど・・・」そういうお母さんもいますが、出し切れていないということも多々あるのです。

治療は、浣腸。
とにかく一度栓してしまった便を出してあげないことには、自力で出せるようになりませんからね。
たいていは外来で1度浣腸をして、あとは家で出そうね、となります。
最初の1回目の浣腸で硬い便が本の少ししか出なかった場合、2回目を行うと柔らかい便が出てくるようになったりします。そうなれば、もう家でも出せるようになります。

なぜ現代っ子が、便秘になってしまったのか?

昔は便秘ごときで病院を受診するということはなかったのかもしれません。
しかし、便秘がちな子供が多いのは事実。なぜでしょうか?
私なりに原因を考えてみました。

➀食習慣(摂取している内容)に、食物繊維が不足している。
➁ 身体を動かさなくなった。
➂和式便所から洋式便所に変わった。
が、3大原因でしょう。

食習慣が不規則になり、朝しっかり食べなかったり、バランスの偏った食事だったりで、いい便が作られません。そして、しっかり食べてしっかり動かないから、ふんばる筋力もありませんし、腸も動きません。
更に、一般家庭のトイレが洋式になったことで、自然な排便ポーズでなくなってしまったんですね。和式だと、自然に腹圧がかかって便が出やすいのです。
あの態勢、長くとると足がじんじんしてきますが、生理学的によいポーズなんですね。

子供の体格も、
・すごーく薄っぺらくて手足の長い子
・胴は大人のようにメタボで、手足だけは細くて長い
・完全な肥満児

こんな子供が増えているように思いますね。
そこらじゅうを走り回って、黒く日焼けして引きしまった筋肉質の子供は、昔より減っているように思います。
現に、便秘で外来受診する子は上のタイプにあてはまることが多いです。

では、どうすれば便秘とサヨナラできるでしょうか?
それは、
「早寝早起き、朝ごはん」
まずは、ここから始めてみることをお勧めします。

いきなり運動しろといっても運動習慣のない人には厳しいし、トイレを和式に変えるのも現実的ではありません。
早く寝て、たっぷり眠って朝シャキッと起きる。そして、朝ご飯もたくさん食べる。これにトイレに座るという習慣を加えるとgoodです。
患者さん(保護者)へは、これらのアドバイスに加えてどんなものが食物繊維を豊富に含んでいるのか、食品リストを配るといいでしょう。

今は普通に食べて普通に出す、こんなことが難しい時代なのかもしれません。
それは、現代らしく普通に暮らしていればそうなってしまうのでしょうね。