あの人の咳はウソ!?



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休みのマナー PART2

あの人はわざとらしい咳をする・・・あの人が誰からも心配されない理由

以前こちらで、休みをとるときのマナーについてお伝えしました。
いくら子供の体調不良だろうが、周囲に助けてくれる親がいなかろうが、「当然です」という取り方をするのはどうだろうかというもの。

同じように子供がいても、なんとか家族内で協力し合ってやりくりしている家庭もあるのですから。
今回は、ちょっと違う目線での休みのマナーについてお伝えしたいと思います。

私の職場の50代のおばさま、Kさんは、リウマチがあってステロイドを内服しています。
そのため、他の人に比べると免疫力は低く、感染症には弱い傾向にあります。
実際、ただの風邪が肺炎になってしまったこともありますし、入院したこともあります。

そのくらいの人ですから、本来なら調子を崩し始めたら周囲の人間は心配する・・・はずなのですが、Kさんは心配されません。

「またわざとらしい咳し始めたね。」
「明日あたり、休むんじゃない?」
「また入院させてくれって言うかもね。」

こんなふうに言われてしまうのです。
それはなぜでしょう?
ずばり、日頃の行いです。

まずKさん、しょっちゅう休みたがります。
リウマチ専門の病院に受診する日は仕方ないとしても、必ず「毎週木曜日の午後は休む」と勝手に決めて休むのです。
他の人と休みが重なろうと、「自分は病気を抱えながら働いているのよ」という態度がとても強いのです。

そして、普段の出勤も一番最後。
始業20~30分前には出勤して、部署の掃除をするのが決まりになっているのですが。
ところがKさん、掃除の終わった頃になってやってくるのです。
毎日ね。

遅刻はしていませんが、私のように子供を抱えながら朝早くに大変な思いをして出勤してくる人間からすると、イラッと来ます。
そのくせ、体調不良で休みをとりたいときの電話連絡は早く来ます。

いざ電話がまわってくると、「やっぱりね・・・来た来た、Kさんから外線だって」となるわけです。
そして電話に出ると、話をするのも切なそうに咳をゴホゴホします。

それでいて、受診をしないのです。
そんなに調子が悪くても、「家にまだPL残ってるから」というのです。
その咳がホンモノなら、PLで治らないことくらい、看護師ならわかるだろうに・・・。

そして極め付けですが。
Kさんは、本格的に風邪をこじらせて咳がひどくなると、入院を希望します。
普通、職場に入院って嫌なものだと思うし、できるだけ家にいたいと思いますよね?

Kさんが入院を希望するのは、家事をするのが嫌だから。
Kさんには30歳を過ぎた息子が同居しているのですが、まるで小学生の子供のようにご飯にお風呂に洗濯に・・・と上げ膳据え膳です。

さすがに調子の悪いときには、それはできません。
だったらそんな時は、子供が惣菜や果物を買ってきてあげて、むしろKさんに食べさせてあげるべき。
ところがそんなことはしない、やれと言われると困るからと避難的に入院するのです。

本当に重症に陥ったこともあるKさんですが、家にいると子供のご飯を作らなくてはいけないから・・・なんて理由で入院してしまうものだから、入院しても心配されないのです。

日頃の行いと、休みのマナー

Kさんの仕事中の態度は、要所要所でズルさが見えます。
例えば、面倒な仕事がまわってきそうになると、用事を作っていなくなったりします。
自分の帰宅時間が近くなると(16時あがりなので)、検査の説明も手を出さなくなります。
定時を過ぎたから帰るのではなくて、定時を「待って」帰るのです。

こんな具合ですから、日頃から信頼度というのは低いと言わざるをえません。
加えて、休むときの姿勢にも問題があるから、心配されないのです。

Kさんは、勤務先が病院のしかも外来だというのに、調子が悪くてひどい咳をしていようが、受診に来ません。
大学病院にたかが風邪でかかるわけにはいかないでしょうけれど、私の職場は大きな病院ではありませんから、風邪の患者さんだってたくさん来ます。
それなのに受診する=顔を出すことをしません。

そして休みが長引いた時や、入院した際にも、職場に顏を出しません。
出て来たその日に「お休みありがとうございました~」とさらっと言って終わるだけ。
顏を出して状況報告をすることって、仕事に予定外の穴を開けるときの、最低限のマナーだと思うんですね。
いくら家で静かにして、静養につとめたいと思っていたとしても。

自分が休みの間忙しかったでしょう、ありがとう。
これだけ調子が悪いので、申し訳ないけれど、お休みをいただきます。

そういう姿勢が、全く見られないのです。
普段の働き方に誠意がなく、更に休む時のマナーが欠けると、冒頭出て来たように「わざとらしい咳をしている」と言われるのです。

ちなみに、先日Kさんがまた咳をし始めた日に、師長がこう言っていました。
「私が通るときに限って咳するのよ、嫌になっちゃう。帰っていいよって言って欲しいんだよ、きっと。」
と言っていましたので、師長もKさんのズルさをわかっているんだなあと、ある種みんなでほっとしたものです。

休む時には皆に心配して欲しい・・・誰しもが、そう心に抱くもの。
言葉に出しては言いませんが、誰だって心配して欲しいのです。
ところが、このKさんのように普段の行いと休みのマナーが悪いと、逆に放って置かれてしまうのです。

次に突然休む際には、充分気をつけましょうね・・・。