「また」は禁句ですよ!!



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看護師が使ってはいけない、NGワード

それ、患者さんに言っちゃう!?

70代後半の男性が、内科を受診した時のことです。
その日は外来全体が空いていたので、おそらく待ち時間は2分程度。
前の患者さんの記録と処方を医師が入力したあと、すぐに呼びました。

ところが、どうも仏頂面。
私は普段よくみかける患者さんではなかったので、
(この人、気難しそうだなあ・・・)と思っていました。

今回の症状は、風邪が長引いているとのこと。
1週間前に受診して風邪薬が処方されていたけれど、咳が続いてしまい、すっきり治らないというのです。

もう少し風邪薬を延長し、去痰剤と鎮咳薬を処方することで、診察は終わりました。
私が会計前でお待ちくださいねと声をかけたところ、患者さんが受付に対する苦情を訴えて来ました。

受付で「今日はどうなさいましたか?」と聞かれたため、「風邪です。」と患者さんは答えたそうです。
そこで受付のスタッフは、「また風邪ですか?」と言ったそうな。
確かに、先週も来院していましたけれど・・・それ、患者さんに言いますか?

そのスタッフは茶髪にどぎついメイクのギャルなのですが、根っから悪気があって言う子ではないんですね。
ただただ、言葉を選ばないというか、知らないというか・・・。
これもゆとり教育の結果なのか。

けれども、患者さんとしては面白くありません。
当然です。
私だって、その言葉を聞いたらカチンとくるでしょうね。
本人もその場で受付スタッフに注意したそうですが、診察後にもわざわざ私にまで言ってきたということは、相当怒りが収まらなかったのでしょう。

患者さんが会計を済ませて病院を出たあとで、私は受付のスタッフに、なんて言われたのか確認しました。
「はあ、言われました。またって言わないようにって。」

言ったのか・・・。 (*´Д`)
しかも、失言だったとは思っていない様子。

言葉の使い方って、本当に難しいですね。 

「また」という言葉は、いい意味で使うことはない

接続詞として使う「また」を除き、たいてい日常会話で使う「また」は、いい意味で発せられることはありませんよね?

・また〇〇って言ってるよ・・・。
・また遅刻かよ・・・。
・また来たよ・・・。
・また怒ってるよ・・・。

こんな感じでしょうか。
ニュアンスとしては、半分呆れ加減なんですよね。
これを患者さんに向けて言ったら怒るのは、当然です。
小学生だってわかるのでは?と思ってしまいます。

でも、なかなかそれは当の本人には伝わらなかったようです。
人の振り見て我が振り直せと言いますから、私自身はどうかと振り返ってみましたら、結構あるんですね、これが。

患者さんに対して「また」が禁句なのは、感覚的にもう身についているので、口に出ることはありません。
しかし、スタッフに対しては気が緩んでしまうのか、ついつい口に出てしまうことがあるんです。
口には出さないまでも、心の中で思うことはしょっちゅうあります。

一番多いのは、職員の突然休みですね。
正直、当日朝になって急に「今日お休みください」と言われるのは、困ります。
それが、子供の小さい家庭や子供を誰にも預けることのできない家庭では、しょっちゅうあります。

私の職場のパートさんは、小学校1年と3年の男の子がいるのですが、最近1か月、まともに1週間続けて仕事に来たことがありません。
もともと月曜から金曜の9時から13時の、半日契約です。
ところが、この1か月は、

・子供がインフルエンザA型に罹った
・子供のクラスが(インフルエンザで)学級閉鎖になった
・子供がインフルエンザB型に罹った
・学校行事
・自分が予定していた休み

この5つが重なり、週5日勤務が週2日勤務になったり、完全に1週間休みになったりしました。
子供の体調不良というのは、仕方のないことかもしれません。
その都度休むつもりで、安い時給のパートになっているのでしょうから、休むことに文句を言ってはいけないのかもしれません。

でも、やっぱり「また」と思ってしまうんですね。
だって、そんなにしょっちゅういなくても仕事が成り立つ職場なら、最初から配属されないわけです。
自分がいない穴をなんとも思っていないんですよね。
自分の給料が減ることを受け入れていれば、別に他人への影響は「パートなんだから」知ったこっちゃないということですね。

だからといって、それを私が「またですか」「また休みか」と言ってはいけないんです。
頭に思い浮かべるのと口に出すのとでは、大違いです。

患者さんにこそは言わないまでも、「また」に含まれる意味・感情を考えると、やはり使っていい気分になる言葉ではありません。
頭に浮かぶ言葉まで考えないようにとはなかなかいきませんが、少なくとも、日常会話の中ででも「また」は使わないようにした方が、もめ事は回避できそうですね。

知らず知らず、人は誰しも口癖やよく使う言葉があると思います。
その中に、この「また」は絶対に入れてはいけません。
普段使っていると、ふとした時にそれが口を割って出て来てしまうから。

注意されたクラークさん、ここまで考えてくれたでしょうか・・・。
社会人として大切なことを教わった彼女の今後に、期待したいところです。
そして同時に、我が子には言葉の重要性をしっかり教えてから社会に出そう、と心に誓ったのでした。