考え方が違うことと、人を嫌いになることは別



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意見が合わない≠嫌い 

休まないのは美学か?インフルエンザの猛威で、閉鎖寸前

インフルエンザのシーズンになると、私達外来はいつ自分も罹るかと不安になります。
毎日たくさんの人の鼻に綿棒を突っ込んで検査をして、診察にもあたります。
どうしても水分も摂れないという人には、点滴をすることもあります。

そうなると、どうしてもインフルエンザに罹るリスクは高くなります。
私は2年連続で罹ったことがあり、これはもう外来看護師における職業病なのか・・・と、半ばあきらめモードです。

インフルエンザの場合、通常の風邪と違って出勤停止期間があります。
子供が罹った場合、熱が下がっても保育園や学校に行けない以上は、誰かがみていなくてはなりません。(小さいうちは)
そうなると、自身の罹患だけではなくて、家族の罹患も外来スタッフにとって・・・いいえ、ママナースにとっては脅威なのです。

2016年の2月・3月は、珍しくA型とB型が同時に流行し、なかなか終息しませんでした。
3月に入り、そこらじゅうで職員も罹患し始めました。
おまけに子供の罹患、子供の学級閉鎖も含め、外来はもう「閉鎖してくれーっ!!」というくらいに、欠員の日が続きました。

平日はなんとかこなしていた私達。
ところが、土曜日の午前中だけどうしようもならなくなりました。
もともと出る予定のスタッフが、前日の昼になってインフルエンザであることが確定したからです。

みんなガックリ。
今まで頑張っていた残りのメンバーも、もう糸が切れたようになりました。

土曜日の出勤に関しては、私を始め、実はほとんどの看護師が契約上は「なし」なのです。
ところが、私達のようなスタッフばかりが採用されてきて、いつの間にか土曜出勤のメンバーが少なくなり、現場がまわらなくなってしまいました。
結局、本来出勤しないはずのスタッフも交代で月1~2回出勤することにし、なんとかまわしていたのですが・・・。

それでさえ契約外の土曜出勤。
インフルエンザに罹ったスタッフの代わりに誰が出るか、という話になりました。

私は、「出勤せざるを得ないなら明日出るけれど、その代りに今日は午後休ませてもらいますよ」と言いました。
もう一人のRさんは、「自分が出勤するし、休みも要らない」と言いました。
他のスタッフも私も、出るならその分の休みはもらおうよと説得しましたが、ききません。

結局、師長が本来土曜日は全く出ないはずのパートさん2人にお願いして、その時だけは出て来てもらうことにしました。
私達も連日少ない人数で働いていたので、ここで私とRさんが体調を崩したら、それこそ困る・・・ということになったのです。

ところがRさん、その処置に怒りました。
「なんで契約外の人を出すわけ!?私が出るからいいって言ってるじゃん。それで済むなら私が出ればいいでしょ!」

私とRさんは全く同条件(給与の金額は知りませんが)なので、Rさんが出るのに私が出るのを嫌がるのでは、私の立場もありません。
私は率直に言いました。

「休むときは休もうよ。Rさんが休まなかったら、休みをもらう私だってずる休みしてるみたいで、気分悪いじゃん。
契約外で出ているのは、私達も同じだよ。
いくら正規でも、本来の休みなんだから休ませてもらおうよ。」

って。
なかなか怒りのおさまらないRさんでしたが、私は本当にそこで仕事をしたら体調崩すだろうなと思ったのです。
何より、精神的なゆとりが欠け、患者さんへの対応もぞんざいになってしまうと思ったのです。

Rさんにとって、休まないことは美学なのかもしれません。
パートに、契約外の時間まで働かせることはさせないということも。

でも、非常事態にはできる人に助けてもらえばいいと思うのです。
無給ではないのだし、パートさんはそれ以外に休みをとっていることが多いのですから、私達が困ったときには助けてもらったってバチはあたりません。
それに、こんなこと年に数回あるかないかですからね・・・。

わかり合えなくたっていい

ホリエモンこと堀江貴文さんの著書に、本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方という本があります。
言いたいことをいつも言う堀江さんですが、相手の意見と自分の意見が食い違うことはよくあるし、それで相手を嫌いになったりはしないと述べています。

堀江さんは瀬戸内寂聴さんと対談したときに、基本的な働き方や生き方に対するスタンスはかなり似ていると思ったそうです。
ところが、原発の話題になった時には、意見は真っ二つに割れてしまった。
しかし、どちらの意見も意見としては正しいのであり、違う意見だからといって瀬戸内さんに対する尊敬はなくならないと言うのです。

私はホリエモン信者でもないし、ライブドア事件の真相も知りません。
でも、「意見が違っても、その相手を認めること」に関する著述はとても素晴らしいことだと思いました。

私とRさんも、仕事に対する厳しさや価値観は、かなり似ています。
だからこそ意気投合することも多々あるのですが、今回のように意見が合わないときもあります。
一応Rさんの方が役職が上なので、最終的には私が折れることの方が多いのですが、それでも私は伝えるべきことは伝えます。

そうやってぶつかり合ったからといって、私とRさんが翌日話をしないということはありません。
その後数時間気まずいな・・・ということはありますけどね。

今回は本来休みの土曜出勤をめぐっての意見の相違ですが、これは働くこと・余暇に対する価値観の相違とも言えます。
どちらが正しいのでもなく、そういう考え方もあるってこと。

必ずしもいつも意見が同じである必要はないし、同じでなければ仲良しでいられないなんて思うからこそ、人間関係にひずみができるんです。
最初から違う考え方なんだ、でもそれとあの人を嫌いかというのは別問題だ。
そう思えば、少しは人間関係も楽になるのではないでしょうか。