嫌いな相手との交渉術



看護師ノート推奨の転職サイト



歴史書や小説を、仕事の人間関係に活かす

嫌いな相手を、どうやって自分の方に引き寄せるか

昔から読書は好きだったのですが、30代に入ってからは、読む幅が広がって来ました。
というより、意識して少し人間性を高められるように、幅を広げて本を買うようになりました。

一般の物語的な小説も読むし、ビジネス書も読みます。
歴史小説も読むし、経済の本も読む。
そして、最近面白いな・・・これ、仕事にどう使えるかなと思いながら読んでいるのが、ここらへんです。

司馬遼太郎、真山仁、池井戸 潤
作者だけみても、ぱっとしないでしょうか?

司馬遼太郎は有名な歴史小説家ですね。
坂の上の雲がよく知られていますが、交渉術としては、世に棲む日々も面白い。
また、医療従事者としては、胡蝶の夢も面白いかもしれません。

真山仁は、企業買収などの本を書いている人です。
中でもハゲタカシリーズがおススメです。

それから最後の池井戸潤は、オレたちバブル入行組がテレビ化されました。
「倍返し」が有名になりましたね。

さて、これらの本がなぜ、仕事に関係するんでしょうね?
それは交渉術というか、どうやって人と人の間を渡り歩くかという視点なんです。
どれも主人公は、自分の意思や思想・正義があります。

でも、それを邪魔してくる人がいるわけですよ。
そこを、人を使ってどう切り抜けるか・・・というのが面白いところなんです。
実は、歴史書だったり金融を題材にした小説なのですが、ものすごい心理戦が繰り広げられる。

どうしたら相手に弱みを見せないか
どうやって、自分の要求を呑ませるか
おさえるべきキーマンは誰か

こうやって、人をうまく引き込んで使う、そのためには自分の感情をどうコントロールしたらいいか、ということを考えさせられるのです。

私は昔から気が強いので、結構よその部署の人でも喧嘩して出てくることがありました。
自分の経験がなくて相手が正しかった、相手に言いくるめられたということも経験したわけで。

でも、そんな自分から喧嘩を売りに突っ込んでいくのは、30代に入ったらちょっと恥ずかしい。
利口なやり方じゃないなって思うようになったんです。
立場的にも役職が付いてくるとできない。

だから、こうやって人をどう使うか、人とどう距離をとって自分に引き寄せるかを考えるようになりました。

実践!嫌いな相手との交渉術

こちらで紹介したT師長も、毎回他のスタッフは「いませんように」「機嫌悪くありませんように」と祈りながら(笑)、病棟に入院患者さんを上げに行きます。
しかし私は、最近はあまりいいがかりをつけられることも減りましたけど、「どうT師長をやりこめるか」を楽しみにしつつあります。

最近では、ある委員会の議事録を作成したのに、全くもって取り合ってくれないということがありました。
委員長であるT師長のチェックが終わらないと、私の仕事が終わらないわけです。
T師長も上に報告できなければ、自分だって困るはずなのに。

私は委員会当日、事細かな記録を要求するT師長への対応策として、ICレコーダー持参(自腹で買いました(T_T) )で出席し、メモをとりながら音声も録音しました。
部署にもどってから、その日は残業してまで細かい議事録を作成し、翌朝T師長の病棟へ行きました。

ところがその日、午前中に直接2回行っても不在、4回電話しても忙しいと取り次いでもらえず、午後にしてくれと病棟のクラークさんが代理で言ってきました。
私は午後が休みだったので、メモを作って病棟に置いて来ました。

『直接会って渡したかったが、忙しいようなので病棟スタッフに託していきます。
もし修正があったら、今日は午後休みなので明日以降に連絡ください。』

こんな内容のメモを付けてその病棟のスタッフに渡しました。
これには私が再三連絡をとろうとしたのに、受け取ってもらえなかったことを含めています。
また、明日伺いますではなく、私はできるだけの議事録を作成したのだしどうせ電話もでないんだから、文句(修正)があるならそちらから連絡してくれ、という意味もね。

翌日、朝の会議から戻った私の直属の師長から、議事録はあれで完成でよいと伝え聞きました。
これで、私は何度も連絡をとったり、お伺いをとらなくてすむのです。
ちょっと大変でしたけれど、委員会翌日の午前で私は議事録から解放されました。

といっても、毎月この委員会は開催されるわけですから、これが続くのです。
(毎回この委員会の議事録作成が、私に課せられている・・・)
だからこそ、私は最小限の労力で済む方法を考えたんです。

別に喧嘩を売ってもいないし、相手を怒らせようともしていない。
でも、自分の仕事はきっちりやりましたよ、というアピールもそこそこする。

嫌いな相手を、どうやって自分のやりやすいように動かすか・・・これが隠れた私の楽しみでもあります。
これが鷲津政彦(ハゲタカシリーズの主人公です)なら、どうするか?と考えてみたり。
逆に、相手にしてやられたときは悔しくもなるのですが、次はうまく切り返せるようにしようと。

相手の不在や機嫌に任せるのではなく、自分で切り開くことが、嫌いな相手との付き合い方といえましょうか。
本も結構、役にたつものですよ。