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小善は大悪に似たり ~稲盛和夫の子育て論~

物を買ってあげるのは、誰のため?

子供のいる家庭では、必ず突き当たる悩みが、子供の物欲にどう対応するか。
たまにスーパーでも、子供が買って買ってとねだっているのを見かけることがありますね。
また、大きくなると友達と同じゲームを買ってとねだることも出て来ます。

昔は「よそはよそ、うちはうち」とよく言ったものです。
私は本当にお金のない家に育ったので、そもそもがねだれなかったのですが。
でも、最近はスーパーで駄々をこねる子供を、あまり見ないと思いませんか?

子供がお利口になったから?
いいえ、親が甘くなったから。
昔よりも一つずつの物の値段は、とても安くなりました。
だから、スーパーでねだられるものなんて、ささいな金額。

むしろ、親の方も節約をしないで好きな物を買っているケースもありますね。
その場合、子供にばかり我慢させるわけにはいきませんから、結局ねだられるがままに買い与えてしまうことになります。

また、子供に贅沢をさせてあげたいと思う人も多いでしょう。
私も、シングルで子供を育てていますから、寂しい思いをさせて悪いなと思うことはあります。
そんな時に、「頑張ったご褒美」を、自分にも子供にも買ってあげたくなったりします。

しかし、子供が欲しい物を買い与えるという行為は、実は子供を喜ばせているようでいて、子供の将来を潰してしまう「大悪」なのだそうです。
反対に、買い与える時には、子供を喜ばせることになりますから、「小善」。

『子供が求めるがままに物を買い与えるのは、「他の家よりも自分に経済力があるんだ」という親の側の自己満足に過ぎないのです。』
こう説いたのは、稲森和夫です。

稲盛和夫は、京セラ(現KDDI)の創業者で、企業経営についても塾を開設したり本を出版したりしている人物です。
稲盛哲学では、「足るを知る」を教育指針として掲げており、子供は厳しく育てることを求めます。

これはつまり、目先の良かれと思ってすることが、将来的に本人にとって本当にためになることなのかどうかを考えるということです。

私は常々、「食っていける大人に育てる」ことが親の使命だと思っています。
ですから、早いうちから自立・自律できるようにするにはどうしたらよいかを考えて、子供と接しています。

子供だけでなく、自分にも足るを知るを心がけているのですが、最近うちって変わってるのかな?と思うことがよくあります。
あまりにも、子供になんでも買ってあげる・叱らない家庭が多いからです。

うちの子、可愛そうなのかな・・・。
私、叱りすぎなのかな。
子供に求めすぎなのかな。

時には私も、子育ての方針がぶれてしまいそうになります。
子育ては初めてだし、これで終わりです。
だからこそ、いつだって試行錯誤。
不安にもなります。
シングルだから余計に、周囲から「家庭環境のせいだ」と言われることのないようにしよう、と思っています。

でも、稲盛哲学に関する記事をネットで見つけたとき、安心しました。
「ああ、間違っていなかったんだ。うちはこのままでいいんだ。」
と、背中を押してもらった気になりました。

子育ては子供に育ててもらうこと。
まさにその通りだなと思いますね。
こうやって葛藤しながら、人生観や将来のことも考えたりしながら、これからも子育てしていくのですね、きっと。