血液が引けないよ・・・こんな時、どうする?



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逆血あったのに・・・血液が引けないゾ、の対処法

ルート確保と同時に採血するときのコツ

採血と同時に点滴のルートを確保するとき、よくありますよね。
そんな時のちょっとしたコツについて、お話したいと思います。

血管自体は見える、留置針を刺した時に逆血もあった、なのに採血ができない・・・現場では、そんなことがあります。
ショック状態の時や脱水状態にある時は、血管が虚脱していたり、血管内脱水を起こしています。
だから、血管内にしっかり留置針は入っていても、「血が引けない=採血できない」のです。
穿刺自体に失敗したのではないんですね。

では、そんな時はどうしましょう?
とにかくデータを見ないことには治療方針が決まらない、そんなこともありますよね。
点滴のメニューをどうしたらいいか、判断できないこともありますから。
医師や先輩から「まだ採血か!!」って怒られることもあったりして。

血が引けない!!そんな時の対処法

➀一度駆血帯を外して、絞め直す
➁中枢から抹消に向けて、しごく
➂別の場所で採り直す
➃ある程度の輸液が入ってから、再度採り直す
➄動脈で採取する
➅項目によっては、採血を見送る

➀と➁は、もう一人別のスタッフがいる場合の手技です。
1人は留置針を抑えながら、シリンジを引きます。
そしてもう1人が駆血帯を締め直したり、血管をドレーンのミルキングするようなイメージでしごきます。

➂は、もっと中枢に近い場所で採血だけをする方法です。
点滴は急変時でなければ、できるだけ四肢の末端でとりますね。そうでないと、曲げた時などに落ちムラができてしまいますから。
しかしそれでは血管が細く、その分血液量も少ないので、状態の悪い時には血が引けないこともあります。

そんな時は、患者さんにゴメンナサイして、反対側の正肘でとらせてもらうといいですよ。これに、➀➁をあわせるのもアリ。

➃は、採血データを急いでいない場合で、かつ単純な脱水だろうという時の手段です。
ある程度の輸液を、確保できたルートから先に入れていきます。その後で、➂をするのです。
脱水が改善されていると採れますが、その分診断や治療方針を立てるのが遅くなってしまうのが難点。
でも、時間の許せるときは、こういう方法もアリです。

➄は、もうどうしても刺せる場所がない・・・という時の方法です。
動脈は看護師が刺すわけにいきませんから、医師(研修医とかをつかまえて)に刺してもらいます。
脱水状態でも、動脈からなら採れます。
ただし、侵襲のある方法なので本当に“どうしても”、という時にしましょうね。

最後の➅は、急がない採血検査についてはナシにしよう、というもの。
例えば、救急外来でさしあたっての血算と生化はとってきた。その後入院となったけれど、ルーティンの血型や感染症を採る必要があった・・・という場合なんかですね。
今の治療には直接影響しないのなら、翌日以降に持ち越してしまいましょう。
結局はいつかルートと別のところから採るので、➃と同じと言えば同じですが。

そして忘れてはいけない注意点を1つ。
いくら血が引けてこないからといって、シリンジをギューギュー引いてはいけませんよ!!
血球が壊れて、溶血してしまいます。

溶血すると、生化の電解質などが崩れてしまいます。Kなんかは特に狭い幅でコントロールされるものなので、溶血による変化が加わってしまうと、診断や治療方針に支障が出てしまいます。
うまく引けないな・・・と思ったら、上の方法を試してみてくださいね。

いかがでしたか?
明日からの業務の参考になれば、嬉しいです。 (;´∀`)