PSVTとPaf、どうやって見分けたらいい?



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PSVTとPafの見分け方

これって、どっち?PSVTとPafの区別が付きません・・・

PSVTというのは、発作性上室性頻拍のことです。
房室結節や副伝導路などによるリエントリーで起こります。

Pafというのは、発作性心房細動のことです。
心房が不規則に、震えている状態です。

お気づきかと思いますが、どちらも“P”とついていますね。
これはparoxysmalの“P”で、“発作性”であることを意味します。
発作性ということは、ずっと続くのではなくて、発作的にまたは突然起こるものです。

PSVTもPafも、HRはモニター上130を超えます。
そうなると、心電図上もうほとんどQRSくらいしかわかりません。
脈が早すぎてT波もP波もくっついてしまうから、よくわからないんですね。

あなたが今、
「動悸がする」
「胸苦しい」
と訴える患者さんに心電図をとったとしましょう。

心電計から出て来た心電図を見て、とっさに波形の鑑別ができますか?
どこを見たら、PSVTなのかPafなのかわかるでしょうか?

答えられなかった?
大丈夫です。
ポイントをおさえれば、難しいことありませんからね。

PSVTとPafを見分けるポイント

まず、それぞれの頻脈の特徴をおさえましょう。

PSVT

・突然始まり、突然停止する
・規則正しいRR間隔で、狭い幅のQRS波
・HRは140~220回/分
・P波はQRS波に埋もれてわからない(ほぼ同時に興奮するため)

Paf

・心房内の各所で高頻度に無秩序な電気的興奮を起こす(P波が消失する)
・基線に細かい揺れ(f波=細動波)を認める
・RR間隔は不規則、QRS波は基本的に正常
・400~600回/分の興奮があるが、QRS波は60~200回/分
 (心房での全ての興奮が、心室へ伝わらない)

これを踏まえて、どこがポイントになるか考えてみましょう。
大きく違うところは、RR間隔と細動波の有無。
でも、頻脈を起こしている時のafにおいて、細動波を見つけることは不可能。

ということは、区別するためのポイントは、
“RR間隔が規則的かどうか”
に尽きるということです。

これに加え、モニターをチェックしていて急にピタッと止まれば、PSVTだと言えるでしょう。
また、PSVTの治療が功を奏した場合もそうですね。例えば迷走神経刺激法と呼ばれる方法など。
ただ、ぱっと心電図を見た瞬間にはわかりません。
ですから、PSVTかPafか悩んだら、RR間隔が規則的か不規則かを見るようにしましょう。

では、RR間隔だけを見ていれば全ての頻脈の鑑別ができるのか、というとそうではありません。
頻脈には他にもAF(心房粗動)、VT(心室頻拍)、Vf(心室細動)、トルサード・ド・ポアンツ、WPW症候群なんかもあります。

これらの頻脈は、形がまず違います。
ですから、PSVTとPafの区別をするよりも、むしろ簡単なのかもしれません。
そもそも、VTは放っておけばVfになります。厳密に鑑別する必要性はないってことですね。

いかがでしたか?
少し、心電図に対する苦手意識が薄れてきたでしょうか?
明日からの看護に役立ててもらえたなら、うれしいです (*^-^*)