心房細動と心房粗動、略語はどう書く?



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AFとAFL、何を表す略語なの?

AF、AFL、何のコト?

循環器に出て来る略語は、とても多いです。
そして、参考書や医師、医療機関によって、微妙にその記載方法が違っていたりします。
私もごちゃごちゃして、わかりにくかったのを覚えています。
そんな私の経験も踏まえて、今回は心房細動と心房粗動の略語について、お話したいと思います。

●AF=心房細動
まずAFのaは、心房=atrialのaです。
そして、fは、細動=fibrillation(フィブリレーション)のfです。

まぎらわしいことに、心房細動を表す略語は何通りもあるのです。
最近は、学会でも小文字と大文字での区別をすることがなくなったようで、AFを心房細動と表記する参考書も増えました。
Fibrillationのfだけ小文字にすることもあります。
ただ、現場ではまだ習慣として小文字で「af」と書くことが一般的ですね。
af、Af、AF、AFib・・・どれも心房細動を表します。

●AFL=心房粗動
次にAFLのAも、心房を表すAです。
あれ、心房細動のAF?
ここでのFLは、粗動=flutter(フラッター)のFLです。

うーん、でも心房粗動をAFLって書く人知らないよ?っていうあなた。
そうなのです。
現場では、AF=心房粗動と表すことがまだ多いのです。
AFもAFLも、心房粗動で正しい。

でも、「AF」と大文字で書いた場合、心房細動も心房粗動も、どちらにもとることができます。
これがおそらく、あなたが勉強していく上で混乱したり、循環器がニガテと思っている元凶なのではないでしょうか。

略語も、時代と共に変化する

昔は心電図に現れる波形から、小文字と大文字を使い分けていたようですね。
細動波は、細かくて小さい波という意味で、小文字のf、
粗動波は、のこぎりのように荒くて大きい波なので、大文字のF。
確かにわかりやすいですね。

私自身、心房細動をaf、心房粗動をAFと習ってきたので、こちらがしみついています。
もしAFと大文字で示された場合には、昔ながらでいけば粗動だけど・・・若い先生なら細動のことか??と迷ってしまうでしょうね。
30代の私ですらそうなのですから、長いこと循環器にいたベテランさんでは、新しい記載方法には慣れないし、直そうとはしないでしょう。

また、話し言葉として「エーエフ」と言ったら、現場では心房細動を差していることが大半です。
では粗動はどう言うでしょうか?
「フラッター」とか、「粗動」と言うのが慣習となっているでしょう。

院内基準によって統一されない限り、皆が皆、自分の育ってきた環境の言葉を使い続けます。
ですから、同じ波形を見てもいろんな書き方をすることがあるんだ、ということを覚えておきましょう。

以上をまとめてみましょう。
心房細動=af、Af、AF、AFib、エーエフ
心房粗動=AF、AFL、フラッター、粗動

記載方法は、確かに人それぞれ違うかもしれません。
でも、“エフ”が、fibrillation(フィブリレーション)なのか、flutter(フラッター)なのか、心電図の波形を頭に浮かぶようにしておくことの方が重要です。
波形がわかれば、どちらのことを差しているのか、心電図を見て自分で判断できますからね。
“あぁ、今はこっちの意味ね”って。

今回は、記載の方法としての心房細動と心房粗動の区別について、お伝えしてみました。