フラットラインは、心停止とは言いません!



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心停止は心静止!? この違い、わかりますか?

モニター上のフラットは、心停止ではない

心停止って言葉、臨床では日常的に使われますね。
とくに患者さんの最後の場面では、「○:○○、モニター上心停止、Drコールする」という具合に記録します。

でも、ちょっと待って。
それって本当は間違いって知っていますか?
心停止という言葉は、誤って使われていることが多いのです。

上の例でもそうですが、おそらく
心停止=モニター上で、波形がフラット(平坦)になっている状態だと思っていませんか?
これは、「心停止」ではなくて、「心静止」なのです。

ビックリしましたか?
私もACLSの勉強をするまで知りませんでした・・・。自分が間違って覚えているということ自体、知りませんでした。

10年・20年選手、いいえ、もっと上のベテランナースだって知らない人はたくさんいます。
ですから、あなたが今覚えてくれたのなら、全然遅くありません。
むしろ、ベテランさんに教えてあげてほしいくらい。

心停止には、4つの波形がある

では、心停止というのは、心電図上でどのような波形を示しているときのことを言うのでしょうか?
実は、心停止には4つの波形(状態)があり、それをまとめて「心停止」というのです。
それを図に示すと、こうなります。

心停止の説明図

私がなぜ、上の図で心停止を二つのグループにしたでしょうか?
これにはワケがあります。
治療法が違うからなのですが・・・それについてはこちらでお伝えすることにしましょう。

心静止については、上でお伝えした通りです。
モニター上完全にフラットになっていることを差します。
しかし、心静止=亡くなっているのではありませんから、ご注意を。

心室細動と心室頻拍については、それぞれどんな波形を心電図上で示すのか、確認してみてください。
ただし、心室頻拍については“無脈性”という言葉が付いています。
これは、「モニター上で心室頻拍を呈しており、かつ頸動脈が触れない状態」ということです。

あと、看護師が聞きなれない言葉として、無脈性電気活動(PEA:ピーイーエー)という言葉があります。
これは、「モニター上では何らかの波形が出ているものの、頸動脈が触れない状態」のことを言います。
波形そのものは、サイナスリズムのこともあります。
波形が一見出ているのに脈が触れないということは、有効な血液循環がない=全身に血液を送り出せない状態を意味します。

心停止はVF・無脈性VT・心静止・PEAの、4つの波形(状態)の総称である
ことがおわかりいただけたでしょうか。
もうこれで、あなたは間違って記録上に「心停止」と記すことはなくなりますね?