正しい胸骨圧迫、5つのポイント



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絶対に抑えたい、胸骨圧迫5つのポイント

正しい胸骨圧迫、できますか?

あなたは、院内研修でBLSや心配蘇生の研修に出たことがありますか?
私はここ数年、院内でこういったBLS・心肺蘇生についての研修を開く側に立って、年に数日行います。
(1度で全員出席できないから、何回かに分けて開催するのです。)

そんなとき、こういう人が必ずいます。
「私、知ってるから帰っていいですか?」
「去年出たからいいですか?」

また、講義をしていくなかで、とにかく現実的でない質問をしてくる人がいます。
こういう人は、講師へのイチャモンですね、ほとんどが。
「私はあんたなんかに教えてもらわなくても、知ってるから。」
こう、顏に書いてあります。

そしてまた、こんな人もいます。
院内ですごい存在の古株ナース。
あまりにベテランすぎて、誰も物申すことができない。
でも、実は近年勉強をしていないので、言っていることが時代錯誤。

さて、私はこんな人達にもとりあえず全員にBLSの流れを実践してもらいます。
AEDがある場合は、AEDの使い方まで。
もし機材がない場合は、胸骨圧迫と換気補助(アンビューを使って)だけでも。

そうするとですね、意外とできないんですよ・・・。
去年研修を受けたと言う人も、イチャモンつけてくる人も、それからベテランナースも。

いざやれというと、身体にしみつくくらいにやっていなければ咄嗟にできないものです。
1年に1回の研修で、そのレベルに達することはありません。
なぜなら、私自身が研修前に復習しないと抜けているから・・・。

AHA(アメリカ心臓協会)では、一般市民から救急隊、そこから医療従事者への専門治療へと上手に引き継ぐことが、蘇生率を高めると言っており、それを成人の救命の連鎖とうたっています。

成人救命の連鎖

出て来ますね、「胸骨圧迫主体の迅速なCPR」。
AEDよりもまず、これが心配蘇生の基本なわけです。
そして、これはBLS(一次救急処置)の内容に含まれており、BLSは一般市民でも可能な範囲としています。

ということは、医療従事者ができなければ困る!!のです。

これだけはおさえておきたい、胸骨圧迫の基本

胸骨圧迫が必要な時というのは、とにかくあなたの圧迫によって目の前の人の生死がかかっている時ということ。
効果的な循環を生み出すことができなければ、どんなに胸を押しているように見えても、何の意味もありません。

そして、「私は知っている」という人ほど、正しい胸骨圧迫の基本を知りません。
胸骨圧迫は、効果的な循環を生み出しつつ、高度な治療に引き継ぐもしくはAEDを使用するまで続ける必要があります。

ですから、仮に院外で傷病者を発見した場合、救急隊到着まではあなたがやらなければならない。
そうなると、最初の2分だけ頑張ってダメ。
救急隊に引き継ぐまで、もしくは誰かが交代してくれるまでやらなくては。

そういったことを考慮してAHAが提唱している胸骨圧迫のポイントは下の通り。
小難しいことはさておいて、とにかくこれだけはマスターして欲しい!!
そんなポイントです。

正しい胸骨圧迫

知っていましたか?
胸骨圧迫のスピード。

中断してはいけないとわかっていても、10秒未満ですよ!?
誰かと交代するとしても、10秒以内です。
その都度胸壁を戻すって、知らない人多いですよ~。

もちろん、医療従事者ですからACLSの内容まで踏み込んで勉強して欲しいです。
薬剤についても、病態生理についても、覚えて欲しいことはたくさんあります。

でもね、どんなに高度なことを勉強したって、基本中の基本である胸骨圧迫が正しくできなければ、助けられる命も助けられないのです。
「胸骨圧迫?できるよ、それくらい。研修でやらされたもん。」

もしあなたがそう思っているとしたら、あなたが“正しい”と思っているスピードが
本当に100回/分以上か、深さは5㎝あるか、それをずっと続けられるか、やってみてください。

逆に、救急看護は難しい・わからない・怖いというあなた。
正しい胸骨圧迫ができれば、それだけで十分役に立つことができます。

5つのポイント、頭ではなくて、身体に染み込ませてくださいね。