インフルエンザワクチンより、大切なもの



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インフルエンザワクチン、驚きの予防効果

インフルエンザワクチンは、何のため?

毎年10月に入ると、医療機関ではインフルエンザワクチンの接種が始まりますね。
早いところでは、9月末頃から予約を開始します。

さて、毎年接種しているインフルエンザワクチン。
私達医療従事者は、ほぼ強制的に接種しますよね。
だから悩まないのですが、本当に接種して効果はあるのでしょうか?

よくあるのが、「去年ワクチン打っても罹ったから、もう今年からは受けません。」という人達。
実はこれ、当然と言えば当然のことなのです。
しかし、毎年接種していたのなら、今年辞めたら勿体ないのです。
なぜでしょうか?

インフルエンザワクチンの添付文書って、読んだことありますか?
インターネットで検索すれば、すぐに閲覧することができますよ。
その中で、臨床成績が載っていました。

1997年~2000年において、老人福祉施設や病院に入所(入院)している高齢者を対象に、有効性を評価したデータがあるのです。
それによると、
発病阻止効果は34~35%、インフルエンザを契機とした死亡阻止効果は82%である

つまり、ワクチンを接種したから“罹らない”ではなくて、“重症化を防ぐ”ということなのです。
よって、インフルエンザには罹ったものの重症化せずに治癒すれば、それだけでワクチンの接種効果はあったと言えるのですね。

一方で、ワクチン接種しても罹患する可能性は65~66%もあるのですから、別に嘘でも詐欺でもなんでもない、想定範囲内ということ。
私達医療従事者を含め、多くの人がインフルエンザワクチンは、「罹らないようにするために受けるもの」と誤解しているのです。

では、34~35%しか発病予防率がないのなら、接種しなくてもいいんじゃない?
そう思いますよね。
でもちょっと待って。

ワクチンには、一度接種したものは身体の中で眠っていて、それを追加接種することでまた免疫を呼び起こすという仕組みがあります。
(これをブースター効果といいます。)
少しでも免疫が残っていると、今年の接種によって、さらに免疫は上がる訳です。
毎年受けていたのなら今までの蓄積がありますから、去年がどうこうではなくて、受けておくほうがお得なんですね。

インフルエンザワクチンよりも、大切なワクチンって?

インフルエンザワクチンの発病予防効果が、驚きの35%でしたね。
しかも、これ、子供になるとさらに率が低くなるんです。
だって13歳までの子供は2回接種でようやく抗体が成人並みになるのですから。

そう考えると、インフルエンザワクチンの効果が高いか低いかと問われたら、高いとは言えませんよね。
それならば、特にお子さんに対して言えることなのですが、定期接種を完璧にしておく方が、よっぽど発病阻止率は高まります。

働くお母さんは、子供がインフルエンザに罹って保育園や学校を長期に休まれたら困る、とインフルエンザワクチンだけは熱心な人がいます。
私の勤務先でもそうですが、インフルエンザワクチンは毎年欠かさないのに、定期接種がまだ未接種だという人がたくさんいます。
秋のインフルエンザワクチンを頑張るよりも、発病阻止率を考えたら、断然定期接種のワクチンを受けたほうが本人のためではありますよね。

インフルエンザワクチンの逆の意味で驚きの予防効果、あなたは知っていましたか?