Hrカテの挿入は、危険な行為!?



看護師ノート推奨の転職サイト



Hrカテ挿入で、絶対やってはいけないこと

膀胱留置カテーテル挿入は、当たり前の手技!?

病棟でも外来でも、医師の指示で看護師が膀胱留置カテーテル(Hrカテ)を挿入することはよくありますね。

例えば、
・IN/OUTバランスをしっかりみたいとき
・安静が必要なとき
・利尿剤投与など、尿量が多くなることがわかっているとき
・前立腺肥大や神経因性膀胱によって、尿閉になった(残尿が多い)とき
・手術時

こんなとき、Hrカテを挿入することになります。
全然珍しいことではありません。
泌尿器科でなくても、看護師なら身につけておくべき基本的な看護技術です。

では、挿入することになったら、あなたは何に気をつけますか?
今回は男性にカテを挿入する際、気をつけて欲しいことをお伝えしようと思います。

やってはいけない、Hrカテ挿入トラブル

私は昔から、実は男性の挿入より女性の挿入の方が苦手でした。
女性の場合、尿道がわかりにくいから。
こっちかな?どこかな?とやっているうちに、清潔操作とは言いがたい状況になってしまうこともあります。

しかし、今回紹介する症例を見てから、男性に挿入する方が怖いんだなぁと思うようになりました。

ある日、泌尿器の外来に依頼が来ました。
「Hrカテ挿入してください」と、カルテのコメントに入っていました。
挿入くらいなら、看護師でも通常やるのにね・・・と思いながらも、一応他科医師からの依頼なので、泌尿器の医師も受けることにしました。

患者さんを実際に下ろしてもらい、カテを挿入しようとしたら・・・。
泌尿器の先生でも入りません。

生理的な狭窄部位が通過しにくいのではなさそう。
前立腺肥大がひどいだけなのか?
一度病棟に、患者さんの状態を確認してみることにしました。

なんと、無理にカテーテルを挿入した上に、入ったと思って途中でバルンを膨らませてしまったとのことでした。
先にそれを言えーっ!!ってところです。

結局、なんとかチーマンカテーテル(先が曲がっていて、挿入困難な人に使います)を使って、カテーテルを留置できました。
若干血性ではありますが、しっかり尿も流出しています。
しかし、ここで「入ってよかったね~」では、何の反省と勉強にもなりません。

では、前立腺肥大がひどくて挿入困難なときは、どうしたらよいでしょうか?
➀無理に入れない(つつかない)こと
➁絶対に尿の流出を確認するまで、バルンを膨らませないこと

この2つです。
➀無理に入れようとしてつついたりすることで、むくんで余計に入りにくくなってしまうため。
➁尿の流出を確認せずバルンを膨らませると、尿道の途中で膨らんで尿道損傷を起こすため。

この患者さんは、しばらくの間カテーテルは留置のままとなりました。
本来は一次的にIN/OUTを測定するためだけの目的だったのですが、途中でバルンを膨らませたことによって尿道損傷があるためです。

こんな危険があるのなら、看護師がするべき処置でなくて、医師がすべきなのでは?と思いますよね。
けれども、こういった技術はHrカテ留置だけに限ったことではありません。
ルートを確保するのも、摘便も、経管栄養も、いろいろな手技が危険と隣り合わせ。
それに、医師が24時間365日ホイホイとベッドサイドに来ることはできません。

日曜日の午前中に病棟回診をまわったら、そのあとはもう来ないよ~という医師だってい
ます。
休日返上で、当番のために出勤する場合なんかそうですよね。

そんな日曜の午後に救急から入院した患者さんが、尿閉でお腹がパンパン!という時、導尿さえできれば翌日までもたせることができます。
そこで何も処置をしなければ、腎盂腎炎になってしまうかもしれません。
ですから、やはり看護師がすべき処置なのです。

リスクがあることを十分承知した上でトライして、それでも自分で対処ができなかったらDrCallしましょう。
(なんだよ、そんなことで呼びやがって)と医師から軽蔑の目で見られようと、尿道損傷させたり、余計に挿入を困難にさせたり、出血してコアグラで詰まる・・・なんてことになるよりマシ。

覚えておきましょうね。
無理に入れない。
絶対に尿の流出を確認するまで、バルンを膨らませない。

自分でやるだけやってみて、ダメなら引き際を判断する。
それも看護師としての能力の一つなんですよ。