救急カートのチェックは、何を意識する?



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ルーティンワークにするか、貴重な勉強とするかは自分次第

救急カートに入っている薬剤、つかったことある?

病院に勤務していれば、必ず各部署に救急カートが配置されていると思います。
そして、各勤務や毎日日勤帯でカートのチェックが義務付けられているのではないでしょうか?

大抵そういったルーティンワーク(というか雑用)は、若手がやりますよね。
もちろんこれは大切な仕事なのですが、どうしても流れ作業となってしまいがち。
でも、ここで日々実践を意識したチェックをするか、ただただ物品がそろっているか・期限は切れていないかを、チェックリストに沿って点検するかでは、大きな違いが生まれます。

そもそも、救急カートには緊急時の薬剤や物品が入っているのですが、実際に使ったことって、ありますか?
職場によっては、部署の常備薬を救急カートに入れているということもあるでしょうけれど、基本的に救急カートに入っている薬剤って、日常業務の中で使うことはありませんね。

私の職場のカートに入っている薬剤は、こんな具合です。

救急カートに入っている薬剤

聞き慣れないものもあるかもしれませんね。
あなたが知らない理由は、恐らくどちらかでしょう。
1つは、本当にその薬を知らないから。
もう1つは、ジェネリックがわからないから。

例えばニカルジピンって、何のジェネリックでしょう?
答えはペルジピンです。

意識レベル低下の患者さんが運ばれて来て、頭部CTを撮ったら脳出血ということがわかった。
専門的な治療をするために近隣病院へ転院搬送することになった・・・。
その時、血圧が150㎜Hg超えていたら、恐らく下げるように受け入れ先からは言われるでしょう。
もっと低く言われるかもしれません。

受け入れ要請をお願いした医師は、相手から血圧を下げるようにと指示を受けたら、どうするでしょうか?
「ペルジピンを時間2で開始して!」

でも、救急カートにはペルジピンはありません。
しかし、そこでペルジピンのジェネリックがニカルジピンで、先月ペルジピンから採用薬が変更になったっけな・・・。
そんなことがわかっていたら、すぐに「ニカルジピンを、時間2mlで開始すればいいですか?」
と、聞き直すことができます。

これ、実際に私が経験したことです。
医師は当院の採用薬がペルジピンからニカルジピンになったことを知りませんでした。
もし私もそれを知らなかったら、わざわざ薬局へ走って「ペルジピンください!!」と言うところでした。

これでは、何のために救急カートにニカルジピンを入れてあったのかということになってしまいます。

私はなぜ、変更したことを知っていたかというと・・・別に大した秘密もありません。
救急カートのチェックをしていたからです。

カートのチェックは、常に実践を意識する

救急カートのチェックは、ルーティンワークになっています。
そして、面倒な仕事のうちの1つとも言えます。
本来、前回使った人がしっかり使った分を足して置けば、そうそうチェックする必要はないのですが・・・。
今の時代、監査が入れば「各勤務帯で1回」と言われることでしょう。

そんなときに、やっつけ仕事でこなしていては、何も自分の実になりません。
ここで、
(エフェドリンって、何だっけ?)
(アドレナリンと、ノルアドレナリン、何が違うんだ?)
(なにこれ?ミダゾラムって・・・)

こんな疑問も持ちながらやっていくと、いざという時に役に立ちます。
同様に、薬剤だけではなくて挿管介助のシミュレーションもしていくといいでしょう。

どうしても緊急時は、焦ります。
普段できることもできなくなってしまいます。
しかし、普段から知らない・できないことが、緊急時だけできるハズはないのです。

期限や定数のチェックと共に、この薬は何に適応があるのか、本当に物品は足りているのか、手順はどうか。
実践に即した疑問を自分で持ちながら行えば、ただのルーティンワークも、貴重な学びの場や緊急時のシミュレーションになります。

さあ、まずはあなたの職場の救急カートの中身を見てみましょう。
全ての薬剤の適応や使用方法がわかりますか?



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