この波形だけは、目に焼き付けて



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これだけは覚えたい!心電図波形

心電図は苦手・・・看護師なら、この形は絶対覚えろ!

心電図って、「私、得意です!」って言いきれる人、いませんよねぇ。
ICUや循環器、救急外来所属の看護師でも、得意とは言えないのではないでしょうか。

心電図は、お金もかからないし、簡単だし、患者さんへの侵襲もないので、初期検査としては非常に優れています。
下壁梗塞ならここら辺、前壁梗塞ならここら辺・・・という具合に、12誘導のどの誘導で変化が現れているかで、おおよそ閉塞した血管の場所を予測することもできます。
すごいですよねぇ~。

しかし、心電図は簡単な検査ですが、万能ではないのです。
過去に起した血管の問題が、今起こしたもののように見えてしまうことがあります。
これを判断するには、過去の心電図と見比べることが必要です。

また、ST低下と聞くと「さあ一大事!!」となります。
それはそれで間違いではないのですが、こちらでもお伝えした通り、ST低下には他の病気もあるのです。

結局、胸部レントゲン写真や心エコー、冠動脈CTなどと併せてみなければ評価できないことも多々あるのです。
じゃあ、いくら心電図の勉強をしても無駄なの?というと、そんなことはありません。

どんなに苦手でも、ST上昇だけは見逃してはいけない!

さて、まぎらわしい変化もある心電図ですが。
AHA(アメリカ心臓協会)ではACS(急性冠症候群)を3つのタイプに分け、緊急度の分類をしています。
これがわかりやすいと思いますので、ご紹介しましょう。

急性冠症候群を、3つに分けた図

この中で、STの低下やT波陰転は、ACSとは言いきれないこともあります。
緊急であることに変わりはありませんが、一番左のST上昇ほどではありません。

では、このST上昇というのは、どういう状態でしょうか?
これは、血管が完全に閉塞している状態を示します。
もちろん、冠動脈は1本ではありませんが、閉塞した先には酸素が供給されず、心筋壊死を起こします。
ですから、これは緊急中の緊急です。

逆に言うと、看護師がぱっと見て、このST上昇だけは見逃してはいけません。
いくらあなたが循環器病棟の経験がないとか、心電図が苦手とは言っても。

完全閉塞してしまった血管は、造影剤アレルギーがない限りは、心カテを行うしかありません。
・右冠動脈
・左前下降枝
・左回旋枝
この2つもしくは3つに病変が及んでいる場合は、ステントだけでは対処できず、バイパス術が必要になり、心臓血管外科の登場です。

心電図って、難しいですよ、ホント。
私も、未だに勉強しています。
時には、ただの大騒ぎで終わることもあります。

しかし、全く心電図がわからない看護師では、ST下降とT波陰転があったとしたら、ACSかもしれない・・・と疑うこともできません。
緊急という判断ができないと、上司に相談したり、医師に報告することありません。

やはり、心電図は看護師なら勉強しておきたい知識のうちの1つ。
その中でも最低限、ST上昇については、その波形を目に焼き付けて、感覚として身に付けて欲しいですね。